全米テニス協会は、選手育成部門のジェネラル・マネージャーである
P・マッケンロー(アメリカ)氏の後任にM・ブラックマン氏を任命することを決めた。
全米テニス協会からの正式な発表は月曜日に予定されており、協会会長のカトリーナ・アダムス会長と取締役のゴードン・スミス氏との会議の後に行われる予定になっている。
ブラックマン氏はジュニア時代、
A・アガシ(アメリカ)や
J・クーリア(アメリカ)らと共に、ニック・ボロテリー氏の元で練習していた選手で、当時の16歳以下の部で優勝をした経験を持つ。スタンフォード大学時代には、全米大学選手権であるNCAAで同大学を2度のチャンピオンへ導いていた。1989年から1995年まではプロとしてツアーを回り、1994年には自己最高位の158位を記録していた。
ブラックマン氏はその後、大学でコーチをしており、メリーランド州カレッジパークのジュニア育成センターの会長も任されていた。2011年に自身のテニス・アカデミーをフロリダ州ボカラトンで開校するまでの約2年間は、全米テニス協会でも働いていた。
パトリック・マッケンロー氏は現職には6年半務めていたが、昨年9月に職を退く事が明かされていた。 その時彼は、個人的かつプロフェッショナルな理由として、全米テニス協会が6千万ドル(約71億5千万円)をかけて計画を予定しているフロリダ州オーランドで建設されるテニスセンターにフルタイムで基盤を置けないと語っていた。
マッケンロー氏は後任への引き継ぎなどのために、全米テニス協会にはしばらく籍を置くとしている。
7度のグランドスラム優勝を持つJ・ マッケンローの実の弟であるパトリック氏は、現職に就いた時の全米テニス協会が掲げた目標は全米から有望な10代の選手を集め、その能力を最大限に引き出す事だった。
2012年には選手育成部門が国内5地域にトレーニング・センターを設立し、育成プログラムの施設として合計24もの施設を建設していた。
2012年以降、アメリカ人男子選手は1人もグランドスラムでベスト8にすら入っていない。2003年の全米オープンで
A・ロディック(アメリカ)が優勝してからは、グランドスラムでのタイトルを獲得した選手もおらず、アメリカ男子テニス界の低迷が囁かれている。
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