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ジョコビッチ 「頂点に立った」

男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は14日、グループAの予選ラウンドロビン3試合目が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードのT・ベルディヒ(チェコ共和国)を6-2, 6-2で退け、準決勝進出と世界ランク1位でシーズンを終える事を決めた。

勝利の瞬間、両手を上げて喜びを表した27歳のジョコビッチは「世界ランク1位の座を決めたと言う事は、テニス界での頂点に立ったと言う事なんだ。」と、気持ちを表した。

「今のテニス界では、頂点に建つのは最も難しい事。なぜなら、この5年から10年はテニスと言うスポーツは肉体的にもとても厳しい物になって来ているからさ。この座にたどり着くには、年間を通して健康でかつ安定した成績を残す必要があるんだ。」と、シーズンを1位で終える事の難しさを語っていた。

この勝利まで、世界ランク2位のR・フェデラー(スイス)と1位の座を争っていたジョコビッチは、今大会のここまでのM・チリッチ(クロアチア)S・ワウリンカ(スイス)との対戦同様、この日もベルディヒに危なげない勝利を飾った。

この4年で3回目となるシーズンを1位で終わらせる事を決めたジョコビッチは、これでそれを成し遂げた史上7人目の選手となる。

今年のウィンブルドンを制したジョコビッチは「全てに理由がある。ここにいるのも理由があるし、こうして1位でシーズンを終えられる事にもそれなりの理由があるんだ。」と、この日の試合も序盤から主導権を握り続けるテニスを展開し、その好調ぶりを実感していた。

ジョコビッチと同じく予選ラウンドロビンで好調なプレーを見せて1位通過したフェデラーとは、両者が勝ち上がると決勝戦で対戦する。昨年は腰の怪我などもあり、不本意なシーズンを送ったフェデラーだが、今年はジョコビッチと1位の座を争うほどの活躍を見せていた。

「ロジャー(フェデラー)は、自分が彼と知り合ってから最高と言えるプレーを今季は見せてくれている。ウィンブルドンの決勝戦でも、最高の戦いを彼としたんだ。そしてシーズンの最後の最後までこうして1位の座を争っていたんだ。それは彼がこの一年間でどれほど良い成績を出したかの証だと思う。」とジョコビッチはフェデラーについてコメントしていた。

決勝トーナメントでの準決勝は、ジョコビッチは錦織圭(日本)と対戦する。フェデラーは来週末に行われるフランスとのデビスカップの決勝戦でチームメイトとして戦うワウリンカと準決勝で顔を合わせる。ワウリンカはこの日、チリッチを6-3, 4-6, 6-3で下して準決勝進出を決めている。

ジョコビッチは10月21日に第1子であるステファンを授かってからは16勝1敗と絶好調で、インドアでの試合ではこの2年間で30連勝を続けている。今大会もここまでの3試合でわずか9ゲームしか奪われていない好調ぶりを発揮している。

「この一年間は、プロテニス選手としても、プライベートでも最高のシーズンだったと思う。自分に起こった全ての事や状況を考えても、ここまで良くやって来たと思っている。」とジョコビッチはシーズンを振り返った。

そんなジョコビッチはウィンブルドンでの優勝を含む6大会での優勝に加え、全仏オープンでも準優勝を飾っていた。

そしてジョコビッチは今大会、I・レンドル(アメリカ)が1985年から1987年に達成して以来となる3連覇達成まであと2勝と迫っている。



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(2014年11月15日14時30分)

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