テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)男子シングルスで、予選3回を勝ち抜いて四大大会初の本戦出場を決めた18歳の
西岡良仁(日本)。
俊敏なフットワークで、どんなボールでも諦めず拾い続ける粘り強いプレーが武器の西岡良仁。さらにフラット系のバックハンドと厚いグリップから放たれるフォアハンドでラリー戦に持ち込み、強烈なパッシングショットも得意としている。
西岡良仁はジュニア時代から19歳の
N・キリオス(オーストラリア)、17歳の
A・ズベレフ(ドイツ)、17歳の
B・コリッチ(クロアチア)らと共に力をつけてきた。
今年、ウィンブルドンで当時世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)を破る金星をあげたキリオス。また、ズベレフは7月のベット・アット・ホーム・オープンでベスト4、コリッチはクロアチア・オープンでベスト8に進出する活躍をみせており、西岡良仁としても刺激を受けている。
昨年は下部大会のフューチャーズ3大会で優勝、全日本選手権では
伊藤竜馬(日本)に敗れるも準優勝。今年は1月にプロへ転向、そして2月のUSA F5 フューチャーズ、6月には札幌国際オープンテニスの2大会で優勝を飾った。
《西岡良仁 優勝の記事はこちら》また、4月のアメリカ チャレンジャー大会では元世界ランク38位の
D・ヤング(アメリカ)を下すなど、着実に実力をつけてきた。
迎えた全米オープン予選1回戦では元世界ランク39位
H・セバリョス(アルゼンチン)を6-4, 6-4のストレートで下した。29歳のセバリョスは現在ランキングを落としているが、昨年2月のVTRオープンではR・ナダルを破り、ツアー初優勝を飾った実力者。
セバリョスを破り勢いに乗った西岡良仁は、予選2回戦で18歳の同年代対決となる
T・コキナキス(オーストラリア)を7-5, 4-6, 6-4のフルセットで勝利、予選3回戦では
M・イルハン(トルコ)を6-3, 6-1で圧倒し、グランドスラム初の本戦入りを果たした。
《本戦入りの記事はこちら》本戦1回戦ではノーシードで世界ランク78位の
P・ロレンジ(イタリア)と対戦する。勝利した場合、2回戦では第12シードの
R・ガスケ(フランス)と
D・イストミン(ウズベキスタン)の勝者との対戦。
2012年の全米オープン ジュニアで単複ベスト4に進出しており、西岡良仁はニューヨークの地とは相性が良く、今回どこまで勝ち進むかに注目が集まる。
その他の日本勢では、伊藤竜馬と
ダニエル太郎(日本)が本戦入り。
添田豪(日本)、
杉田祐一(日本)、
守屋宏紀(日本)は予選敗退となった。日本のエースである
錦織圭(日本)は第10シードで出場する。
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