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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は26日、男子シングルス決勝戦が行われ、世界ランク8位のS・ワウリンカ(スイス)が第1シードの王者R・ナダル(スペイン)を6-3, 6-2, 3-6, 6-3で下し、グランドスラム初の決勝進出で初優勝を決めた。
28歳のワウリンカは過去にナダルと12度対戦し、いずれもストレート負けを喫していた。しかし今回の対戦では、試合開始当初から世界王者に攻撃を仕掛け、四大大会で13度の優勝を誇るナダルを押し切った。ワウリンカは第1・2セットをとった後、第3セットを落とすも、第4セットでは再び息を吹き返してビッグタイトルを獲得した。
優勝のワウリンカはしばらく無言で勝利を噛みしめると、ナダルに近寄り声をかけた。その後、優勝セレモニーが行われ、優勝トロフィーを渡されたワウリンカはトロフィーへキス。駆けつけたカメラマンたちはシャッターチャンスを逃すまいとフラッシュの嵐をワウリンカに浴びせていた。
ナダルは試合途中で腰を痛めてメディカル・タイムアウトをとり、第2セットの途中で棄権するかと思われた。しかし、結局試合を続行するに至った。
試合後、ワウリンカは「お互い万全の調子で戦って勝てれば最高だけれども、四大大会の決勝となれば、まずは勝つ事の方が大切。」と、話した。
ワウリンカは優勝までの道のりで世界1位のナダルのみならず、同2位のN・ジョコビッチ(セルビア)も撃破していた。
スピーチでワウリンカは、ナダルに対して「100パーセントの調子ではなくて残念だった。負傷した箇所ががすぐに治る事を願っている。君は素晴らしい人間で、よい友達。また、偉大なるチャンピオンでもある。」と述べ、ナダルを称えた。
「昨年は大接戦をものに出来ずに、試合後は涙が止まらなかった。でも、この1年で色々な変化があった。今はまるで夢を見ているようだけれども、明日の朝になれば実感が沸くと思う。」
ワウリンカが話す「大接戦」とは、昨年の全豪オープン4回戦でジョコビッチと対戦した際にフルセットで敗退した試合を指している。この4回戦は最終的に昨シーズンの最長試合となった。勝利したジョコビッチはそのまま優勝を決め、全豪オープン3連覇をマークした。また2人は全米オープンでも対戦し、その時もジョコビッチがフルセットの末に勝利を収めていた。
しかし、今回の準々決勝でワウリンカはジョコビッチにリベンジを果たし、またジョコビッチに連続して14セットを奪われていたが、今回でストップをかけた。
全豪オープンの優勝でワウリンカは、27日付で発表された世界ランキングで8位から3位にジャンプアップした。その結果、四大大会で17勝を誇るフェデラーを初めて抜いてスイス人選手としてトップに立った。フェデラーは今回、準決勝まで進んだが、ナダルに敗れてスイス人同士の決勝戦とはならなかった。
オリンピック等でダブルスを組むなど、ワウリンカと親交の深いフェデラーは、ワウリンカの勝利が決まった後、電話でお祝いのメッセージを贈っている。
また過去35度のグランドスラムで34度はナダル、ジョコビッチ、フェデラー、A・マレー(英国)による優勝だったため、今回タイトルを獲得したワウリンカはそこに穴を開けた。
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