テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は26日、男子シングルス決勝戦が行われ、第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)は第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)に3-6, 2-6, 6-3, 3-6で敗れ、2009年以来5年ぶりの優勝を逃すと同時に、元王者
P・サンプラス(アメリカ)に並ぶ四大大会14勝目をあげる事が出来なかった。またナダルが優勝していた場合、オープン化以降初の全グランドスラム2勝以上を達成した選手となっていた。
敗れたナダルは、試合後ベンチで涙を流した。
ナダルは「まずはスタニスラス(ワウリンカ)おめでとう。素晴らしい戦いだった。優勝者に相応しい選手。」と、ワウリンカを称えた。
続けて「最後はこのような結果になったけど、全力を尽くした。」と、ナダル。
これまでナダルはワウリンカに12連勝していたが、初の敗戦がこの全豪オープン決勝の大舞台で起きてしまった。
決勝戦、第1セットでワウリンカの猛攻に押されたナダルは、このセットを落とす。そして、第2セットの第3ゲームで腰を痛めるアクシデントが起きてからナダルは明らかに動きが鈍った。その後はワウリンカに第2セットをとられてしまう。
息を吹き返したナダルは王者の意地をみせて第3セットをとるも、第4セットはワウリンカの攻撃的なテニスを止める事が出来ず、2時間21分で敗れた。
ナダルは4回戦で第16シードの
錦織圭(日本)、準々決勝では第22シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)をそれぞれ接戦の末に下した。そして、準決勝で第6シードのRフェデラーとの通算33度目の対戦を制し、ワウリンカとの決勝戦へ駒を進めていた。
昨年は膝の怪我により全豪オープンを欠場したナダルは、2013年にブランクを感じさせない快進撃で全仏オープン・全米オープンを含む10大会で優勝。さらに同年の10月には
N・ジョコビッチ(セルビア)を抜き世界ランク1位へ返り咲いた。
27歳のナダルは、これまでキャリア通算61度優勝している。
一方、グランドスラム初優勝したワウリンカは、準々決勝で第2シードのN・ジョコビッチを下し、ジョコビッチのオープン化以降史上初となる4連覇を阻止していた。
(コメントはWOWOWから抜粋)■関連記事■
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