今季大躍進の１４位が敗れる波乱＜ベル・チャレンジ＞

女子テニスツアーのベル・チャレンジ（カナダ/ケベックシティ、賞金総額２３万５千ドル、ハード）は１０日にシングルス１回戦９試合を行い、Ｐ・エルコグ（スロベニア）が第１シードのＫ・フリッペンス（ベルギー）から6-1, 6-3のストレートとなる金星をあげ、この日一番の番狂わせを演じた。

初戦敗退の波乱に見舞われたフリッペンスは昨年の本大会において、１回戦で第１シードのＤ・チブルコワ（スロバキア）、準決勝で第３シードのＭ・バーテル（ドイツ）、決勝では第８シードのＬ・フラデカ（チェコ共和国）といった格上の選手を次々となぎ倒す快進撃を見せ、ノーシードながらの優勝でツアー初タイトルを獲得していた。

当時世界ランク１０２位だったフリッペンスは、大会後に同６６位を記録、その後も上位進出を果たすなどで着実にポイントを獲得し順位を上げ、今年の８月には自己最高ランクを１３位に更新。現在は同１４位となっている。

この１年で目覚ましい成長を遂げているフリッペンスは、今年のウィンブルドン準々決勝で第８シードのＰ・クヴィトバ（チェコ共和国）から逆転勝利をものにし、準決勝でＭ・バルトリ（フランス）に敗れるも、初のグランドスラム４強の仲間入りを果たした。

格上で優勝候補のフリッペンスを下す金星を上げたエルコグは、Ｍ・ラルシェル・デ・ブリート（ポルトガル）を7-5, 7-5のストレートで下したＪ・コワン（フランス）と２回戦で対戦する。

その他のシード勢では、第２シードのＫ・ムラデノヴィック（フランス）がＭ・ウダン（アメリカ）を7-6 (7-5), 5-7, 6-2のフルセットで、第３シードのＬ・サファロバ（チェコ共和国）がＡ・タチシュビリ（グルジア）を6-3, 6-2のストレートで、第４シードのＢ・マテック=サンズ（アメリカ）がＳ・デュボワ（カナダ）を6-3, 6-4のストレートで下し順当な勝ちあがりを見せている。

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この日行われた試合結果は以下の通り。

○Ｓ・カラタンチェバ（ブルガリア） vs. ●Ａ・サディコヴィッツ, 6-3, 6-4
●Ｍ・ラルシェル・デ・ブリート vs. ○Ｊ・コワン, 6-7, 5-7
●Ｋ・フリッペンス(1) vs. ○Ｐ・エルコグ, 3-6, 1-6
○Ｌ・サファロバ(3) vs. ●Ａ・タチシュビリ, 6-3, 6-2
●Ｅ・ダニリドー（ギリシア） vs. ○Ｂ・ザフラヴォワ・ストリツォワ（チェコ共和国）, 3-6, 5-7
○Ｌ・デイビス（アメリカ）(7) vs. ●Ｃ・ジョルジ（イタリア）, 6-7, 6-3, 6-2
●Ｓ・フィッチマン（カナダ） vs. ○Ｍ・ルチッチ=バーロニ（クロアチア）, 4-6, 0-6
○Ｂ・マテック=サンズ(4) vs. ●Ｓ・デュボワ, 6-3, 6-4
○Ｋ・ムラデノヴィック(2) vs. ●Ｍ・ウダン, 7-6, 5-7, 6-2