7月6日に開幕する第27回ユニバーシアード競技大会(ロシア/カザン)に出場するテニス日本代表チームの直前合宿が6月28日から6月30日の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で行われ、代表選手および監督・コーチらが今大会の目標や意気込みを語った。
ユニバーシアードとは、国際大学スポーツ連盟が主催する世界の学生の競技大会のことで、別名「学生のオリンピック」とも呼ばれ、大会の歴史は1959年にイタリア・トリノで開催された第1回夏季大会に始まり、現在は2年に1度(奇数年)に夏季大会・冬季大会が開催されている。
テニス日本代表は前回の2011年大会(中国/シンセン)で、女子ダブルスの
青山修子(日本)/
高畑寿弥(日本)組が金メダル、混合ダブルスの
仁木拓人(日本)/ 青山組が銅メダル、女子団体で青山/高畑/
石津幸恵(日本)/
桑田寛子(日本)が銀メダルを獲得している。
出場選手の資格は、本大会開催年の1月1日時点で17歳以上28歳未満であることと、本大会開催年に大学または大学院に在籍している、もしくは本大会開催前年に大学を卒業または大学院を修了している事が条件となる。
■今大会のテニス日本代表チーム■
【男子代表選手】
志賀正人(日本)(慶應義塾大学)
田川翔太(日本)(早稲田大学)
片山翔(日本)(プロフェッショナル)
仁木拓人(プロフェッショナル)
【女子代表選手】
石津幸恵(筑波大学/プロフェッショナル)
桑田寛子(早稲田大学)
田中優季(日本)(プロフェッショナル)
西本恵(日本)(慶應義塾大学)
【監督・コーチ】
総監督:右近憲三
男子監督:宮地弘太郎
女子監督:道上静香
男子コーチ:
三好勲(日本)女子コーチ:細木祐子
トレーナー:安田忍
■今大会の目標■
・右近総監督
「前回大会では女子ダブルスが金メダル、そして女子団体の銀メダルと混合ダブルスで銅メダルを獲る事が出来ましたが、今回は男女で複数のメダルを獲りたいと考えています。」
【男子チーム】
・宮地監督
「前回は混合ダブルスでは銅メダルが獲得できたので、今年は混合でそれ以上、そして男子の単複でメダルを獲りたいです。」
・三好コーチ
「前回は特に男子ダブルスが他国にちょっと溝を空けられた感じがあるので是非その種目でメダルを獲ってほしいと思います。」
・志賀
「チームで金メダルを獲るというのが1番の目標。与えられたポジションで精一杯やって男子のメダルに貢献できるよう頑張っていきたいと思います。」
・田川
「まだどの種目に出るか分からないですが、日本チームとしてメダルを獲れるように、自分の立場、役割を全うしたいと思います。」
・仁木
「前回に続いて2回目の出場です。前回はミックスダブルスで銅メダルを獲る事ができたので、今回は出場する種目でそれ以上のメダルが獲れるよう頑張ります。」
・片山
「僕も今回2回目の出場ですが前回はメダルが獲れなかったので、今回はメダルを獲ることが目標です。」
【女子チーム】
・道上監督
「前回の大会で女子はかなり良い成績をとることが出来て16年ぶりに金メダルを持って帰ることが出来ましたが、男女で複数メダルを獲得するというのが今回の目標です。女子については、今回はシングルスで金メダルを日本に持ち帰りたいという気持ちがあります。」
・細木コーチ
「シングルス、ダブルス、ミックス、団体、全種目での金メダル獲得です。」
・石津
「メダルを取りたいです。日本代表として戦う大会の1つでもあり、金メダルを取りたい大会です。」
・桑田
「私は前回も出場させてもらい、先輩の青山さんが金メダル銅メダルを獲った姿を見たので、凄くメダルに対する意識があります。とにかく日本が一つでも多く金メダルが獲れるように考えてここまでやってきたので、金メダルを獲りたいと思います。」
・田中
「先輩の青山さんが金メダルを獲っていたのでやっぱりメダルに対する気持ちが強いのと、ユニバーシアードに出場して今も活躍している選手がたくさんいるので、自分もそういう選手の1人になりたいと思います。」
・西本
「今回初めて選出されて、チームでのメダル獲得について一番最初の合宿から話があったので、まだどの種目に出るか分からないんですけど、自分も金メダルを獲れるように貢献していきたいと思います。」
第27回ユニバーシアード競技大会は、7月6日から7月17日までの12日間で20競技351種目が行われ、テニスはシングルスが8日から、男女ダブルスが9日、混合ダブルスが11日から行われ、男女それぞれの種目の総合成績によって団体の順位が決まる。
■関連記事■
《青山修子「信じられない」、元世界1位の杉山以来となるベスト4<ウィンブルドン>》《青山修子組がベスト4進出、杉山以来6年ぶり<ウィンブルドン>》《青山修子組がベスト8進出決める、4強入りなるか<ウィンブルドン>》《8強入りの青山修子「実感がわかない」、喜びの会見<ウィンブルドン>》