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女子テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、シングルス2回戦が行われ、2011年のチャンピオンで第6シードのN・リー(中国)が敗退する波乱に見舞われた。その波乱の立役者はB・マテック=サンズ(アメリカ)。マテック=サンズはリーを5-7, 6-3, 6-2の逆転で下し、今大会自身2度目となる3回戦進出を果たした。
2人は、今年の4月28日のポルシェ・テニス・グランプリの準決勝でも対戦しており、リーがマテック=サンズを6-4, 6-3のストレートで破り、決勝進出を果たしていた。しかし、決勝戦でリーはM・シャラポワ(ロシア)と対戦し、6-4, 6-3のストレートで敗れ準優勝で終わっている。
ポルシェグランプリ準決勝「N・リー vs B・マテック=サンズ」(無料)
この日は雨のため中断を余儀なくされたリーは、「今日は厳しい状況だった。3度もの中断を挟んでの試合だった。でもそれはお互い同じ条件だった。今日の彼女(マテック=サンズ)のプレーには驚かされたわ。彼女のボールの打ち方にね。本当に良いテニスをしていた。次の試合も頑張って欲しい。今日の彼女は本当に良かった。」とリズムの作り方が難しかった事を明かしつつ、マテック=サンズのプレーを称賛していた。
勝ったマテック=サンズは「今日の勝利は人生で最高の勝利の1つ。彼女はかつてのチャンピオンだったし、勝つためにはこれまでした事もないくらいの最高のテニスをする必要があった。」と自身のプレーを振り返った。
加えて「これまでの対戦で彼女は、コートの中へ入ってライジングの早いタイミングでボールを打って来て、常にプレッシャーを懸けて来たの。だから今日はそれに対してしっかり準備も出来ていたし、自分がそれをしようと思っていたわ。だってそれが私のプレーでもあるから。今日はどっちがコートにより入り込んで試合の主導権を握るかの争いだった。そして今日は自分の方がそれを上手く出来たわ。」と勝因も語っていた。
マテック=サンズは3回戦で予選を勝ち上がったP・オルマエチェア(アルゼンチン)と対戦する。この日オルマエチェアは第27シードのY・シュウェドワ(カザフスタン)を6-4, 7-6 (8-6)のストレートで下す金星を飾っての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【全仏オープンドロー表】
●D・チブルコワ(スロバキア)(16) vs. ○M・イラコビッチ(ニュージーランド), 2-6, 6-2, 4-6
●N・リー(6) vs. ○B・マテック=サンズ, 7-5, 3-6, 2-6
○S・ストザー(オーストラリア)(9) vs. ●K・ムラデノヴィック(フランス), 6-4, 6-3
○J・ヤンコビッチ(セルビア)(18) vs. ●G・ムグルサ(スペイン), 6-3, 6-0
●Y・シュウェドワ(27) vs. ○P・オルマエチェア, 4-6, 6-7
●M・ウダン(アメリカ) vs. ○ジェン・ジー(中国), 3-6, 1-6
○J・ハンプトン(アメリカ) vs. ●A・スクミエドロバ(スロバキア), 7-5, 6-2
○V・アザレンカ(ベラルーシ)(3) vs. ●An・ベック(ドイツ), 6-4, 6-3
○S・スティーブンス(アメリカ)(17) vs. ●V・キング(アメリカ), 6-1, 6-3
○A・コルネ(フランス)(31) vs. ●S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 6-1, 6-3
○P・クヴィトバ(チェコ共和国)(7) vs. ●S・ポン(中国), 6-4, 6-3
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