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女子テニスツアーのファミリー・サークル・カップ(アメリカ/サウスカロライナ州チャールストン、ハード)は土曜日に準決勝を行い、第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が姉で第5シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)を6-1, 6-2のストレートで圧倒し、見事、決勝に駒を進めた。
準決勝の第1セット、セリーナはいきなり4ゲーム連取の猛攻で4-0と大きくリードすると、そのままこのセットを6-1の22分で先取する。セリーナは絶好調で、同セットの凡ミスの数は何とゼロで、ウィナーは8本を数えた。
第2セットに入っても容赦ない攻めを続けたセリーナは、このセットも6-2で奪い、そのまま試合に終止符を打った。試合時間はわずか54分だった。
セリーナ、ヴィーナスともに昨日は3回戦と準々決勝を1日でこなさなければならず、特に年上のヴィーナスにとっては体力的に厳しかったようだ。
試合後、セリーナは「ヴィーナスは1週間、とてもいいプレーをしていた。もし試合が立て続けになかったら、もっとタフな試合になっていたと思う。ヴィーナスはそうとは認めないけれど、100パーセントの状態ではなかったと思う。でも彼女は決してそうとは言わない人なの。率直に言えば、彼女にとっての3試合は私にとっての3試合よりもかなりきついはず。楽なはずがない。私でさえ苦しんでいるのだから、ヴィーナスにはもっと厳しいはず。」と話し、姉を気づかっていた。
これでセリーナは最近の74試合で70勝目を決めた。
「このコートは大好き。この大会もね。いいクレーコートだと思う。クレーコートの中にはコンディションが悪いものもあってバウンドが変に変わったり、フットワークでスライドができなかったり、変わったコートがある。でも今大会のコートは特に過去2年間はとてもコンディションがいい。」とはセリーナの弁。
一方、敗れたヴィーナスは「気分はいいわ。試合と試合の間にもっと休息が取れればよかったけれど、そうはいかなかった。でも少なくともドローの上の山にいる選手は皆同じ状況下でプレーをしているのだから、条件は同じ。これが現実ね。」と述べていた。
「試合に勝つチャンスはあった。ともにラケットを手にしていたのだから。でもチャンスを生かすことができなかった。ポイントをコントロールしていたけれど、ミスをしてしまった。もっとテニスのレベルを上げていかなければならない。こういった状況にもっと身を置く必要があるわね。長い間、不調だったけれど、今、調子を取り戻そうとしているの。」
ヴィーナスは疾患で7カ月間の戦線離脱を経験しており、昨年の春にツアーに復帰していた。プレミアレベルの大会でのベスト4進出は復帰後2度目のことで、昨年の夏にはシンシナティの大会でN・リー(中国)に敗れたもののベスト4入りしていた。
ヴィーナスは「今大会の観客の皆さんから温かいサポートを受けたわ。接戦の試合がみたいと思う一方で、私をひいきにしてくれた。とてもうれしかったわ。セリーナとは今大会でまた対戦したいわね。」とも語っていた。
今大会で2008年、昨年に続いて3度目の優勝をねらうセリーナは、決勝戦で第9シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)と対戦する。ヤンコビッチは準決勝でノーシードから勝ちあがっていたS・ボーゲル(スイス)を6-4, 6-7(6-8), 6-2で振り切っての勝ち上がり。
セリーナとヤンコビッチの対戦はこれまで9度あり、セリーナが5勝4敗でわずかにリードしている。クレーコートでの対戦は1度あり、そのときはヤンコビッチが勝利を収めている。
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