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錦織圭「トップで戦える自信はついてきた」◇WOWOW

誰もが認める日本のエース・錦織圭(日本)。2012年に彼が見せた活躍は記憶に新しい。全豪オープンとロンドン五輪でベスト8に入り、楽天ジャパンオープンでは優勝、世界ランキングも自身が持つ日本人男子の世界ランキング最上位記録を更新(15位)するなど、錦織は昨シーズン未知の領域に足を踏み入れた。全豪オープンを目前に控え、WOWOWがオフシーズンの調整を続ける錦織に独占インタビューを行った。


Q:2012年シーズンを振り返っていかがでしたか?

錦織圭:今までで最も充実した一年でした。世界ランキング15位は過去最高でしたし、楽天オープンでの優勝、全豪でのベスト8など、嬉しい結果がたくさんありました。苦しいこともありましたが、結果的には満足しています。

Q:今年一番嬉しかったこと、苦しかったことを教えてください。

錦織圭:楽天ジャパンオープンでの優勝ですね。ジャパンオープンの優勝を今まで一つの目標にしていたのですが、今年それを達成できるとは思っていなかったので、びっくりしたのと同時に嬉しかったです。苦しかったのは、4月、5月と腹筋を痛めて、クレーでも調子が上がってきた時に離脱したこと。全仏を特に楽しみにしていたので、ショックは大きかったです。それでも、いつも身近にいる家族やコーチの支えがあって、グランドスラムで活躍したいという夢や強い気持ちがあったので、戻って来ることができたと思います。

Q:今年の楽天ジャパンオープンはどんな気持ちで臨みましたか?

錦織圭:日本でプレーする時は、いつも重みやプレッシャーも感じでいました。今年は全豪やオリンピックでの結果から自信も得ていたので、自分の力をしっかりと試合で出すことができたと思います。特に3回戦がキーポイントだったのですが、あそこで殻を破れたと思います。何を打っても入る感覚があって、トップ10のベルディヒに対しても劣らず自分から攻めていくことができました。今シーズン一番の試合だったと思います。決勝戦の前夜は、日本での試合ですし緊張で眠れませんでしたが、優勝したい気持ちがすごく強くてリスクをおかしても攻めようと思っていました。それが大事な場面で入ってくれて、有明のファンの後押しもあって勝つことができたと思います。

Q:優勝した瞬間は叫んでいましたね。

錦織圭:叫んでいましたか?(笑) 覚えてないですが、嬉しさのあまり叫びたい心境だったのだと思います。タイブレークで第1セットをとって、第2セットは相手の流れでとられたので、いつ形成が変わるかわからない苦しい状態でした。なので、勝った時はほっとした気持ちと、嬉しい気持ちが混ざっていました。

Q:今年は日の丸をつけて戦う場面も多かったと思います。

錦織圭:日本を背負って戦うのは好きですし、自分の中で、これまで以上に責任感が芽生え始めました。ロンドン五輪ではほかの大会とは違う緊張感もあって、いい経験ができたと思います。その中で良いプレーをしてフェレールに勝ったりして、ああいう選手を相手に自分のプレーができたことは自信になりました。

Q:ライバルや目標としている選手を挙げてください。

錦織圭:名前を挙げるとしたら、今はデルポトロですね。彼やトップ4の選手に勝つことが今の目標です。そのためにはフィジカルの強さや、柔軟性、体力がまだ足りていないと思います。トップ10に進むためには、怪我をしないでコンスタントにツアーで結果を出すことが必要になるので、体を強くすることが必然的に求められると思います。

Q:伊達選手が42歳で現役を続けていますが、伊達さんの存在とは?

錦織圭:やっぱり一番尊敬しますね。チャレンジし続ける姿勢という部分で、他の誰にも無いものを持っていると思います。歳を重ねるごとに、体調の面など、少なくとも何かしらの支障が誰にでもあると思うけど、その中で100位以内で戦うことは本当に難しいことだと思います。それをやってのける伊達さんを、心から尊敬しています。

Q:2013年シーズンも、もうすぐに開幕となります。抱負を聞かせてください。

錦織圭:全豪オープンという大きな大会が待っているので、このオフシーズンの間にしっかりとトレーニングを積んで、また全豪で良い結果を残せるようにしたいですね。もっと自分にプレッシャーを与えて、上に行く事を目標に前回のベスト8以上を狙います。ランキングの目標はトップ10です。楽天オープンで優勝した自信や、トップで戦える自信はついてきていて、自分も狙える実力にいると思います。1年間をコンスタントに戦うことでその可能性も十分に出てくると思うので、ぜひトップ10を狙っていきたいです。

錦織圭が挑戦を続けた2012年を振り返り、迎える新たなシーズンの向上心に迫る「錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦 ~2013 約束~」は、1月1日(火・祝)よる8:00からWOWOWライブにて放送する。
■詳しい内容はWOWOW TENNIS ONLINE(wowow.co.jp/tennis)へ!
http://www.wowow.co.jp/sports/tennis/


◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

★錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦 ~2013 約束~
世界ランク15位、楽天OP優勝など未知の領域に達した錦織圭、そして今なお限界に挑むクルム伊達公子(日本)。次なるステージを目指し 二人が初めて“約束”してくれたこと・・・。2013年にかけるそれぞれの想いが初めて明かされる。
【放送日】1月1日(火・祝)よる8:00~[WOWOWライブ]
ナレーション:内田有紀


★全豪オープンテニス
2013年最初のグランドスラムとなる全豪オープン。ジョコビッチ、フェデラー、シャラポワらトップ選手たちが躍動!2012年の全豪でベスト8入りした錦織にも期待だ。
【放送日】1月14日(月・祝)~27日(日)連日生中継[WOWOWプライム][WOWOWライブ]※初日無料放送&WEBでも無料配信


★男子テニス国別対抗戦 デビスカップ 2013
男子テニスの国別対抗戦デビスカップが開幕!シングルス4試合、ダブルス1試合を戦う団体戦だ。ワールドグループへの復帰を目指す日本は、有明でインドネシアを迎え撃つ。
【放送日】2月1日(金)~3日(日)、10日(日)ほか[WOWOWライブ]


★女子テニス国別対抗戦 フェドカップ 2013
各国の代表が国の威信と自身の誇りを懸けて戦う、女子テニスの国別対抗戦・フェドカップ。6年ぶりにワールドグループ復帰となる日本は、1回戦でロシアと激突する。
【放送日】2月12日(火)よる9:00、17日(日)よる7:00 ほか[WOWOWライブ]

(2012年12月29日17時18分)

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