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毎年シーズン開幕と同時にオーストラリアはパースで開催されている国際テニス連盟(ITF)の管轄するヒュンダイ・ホップマン・カップは、2013年大会には男子世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)が元世界ランク1位のA・イバノビッチ(セルビア)とのペアで参戦し、第1シードで出場してシーズンをスタートさせる。
1989年に第1回大会を行ったこの男女混合の国別対抗戦のホップマン・カップは、1996年から国際テニス連盟の管轄の元、シーズンの開幕に合わせて開催され、8ヶ国から男女1名ずつのペアでエントリーし、それぞれのシングルスに加えミックスダブルスの3試合で勝敗を争う大会。
祖国セルビアから代表して出場するジョコビッチは、今季3度目のグランドスラムだったウィンブルドンの準決勝でR・フェデラー(スイス)に敗れ、それまで1年間君臨した世界ランク1位の座を奪われてしまった。
しかし、その後のレギュラー・ツアーでは、フランスはパリでのマスターズ1000大会で初戦敗退を喫したものの、その他出場6大会全てで決勝進出。トロント・マスターズ、北京大会、上海マスターズで優勝を飾ると、ツアー最終戦では決勝戦で前年度チャンピオンのフェデラーを下し優勝。昨年に続き世界ランク1位で今シーズンを終えていた。
ジョコビッチは今年大会2連覇を達成した全豪オープンへは、3年連続優勝を狙って出場するが、その連覇への準備としてレギュラー・ツアーの前哨戦などには出場は予定しておらず、このホップマン・カップで調整した後に大会会場であるメルボルンへ移動して今年最初のグランドスラムへ臨む。
そのジョコビッチと組んで出場するのが2008年の全仏オープンを制し、世界ランク1位へ上り詰めたイバノビッチ。しかし、その9週間後には同胞のJ・ヤンコビッチ(セルビア)に明け渡し、その後再び1位へ返り咲くも世界ランク在位はわずか12週間に終わった。
その後はスランプに陥り、トップ20落ちも経験したイバノビッチだったが、今季は2大会でベスト4進出。全米オープンを含む3大会でベスト8入りするなど好調を取り戻し、世界ランクも開幕時の22位から13位と再びトップ10を狙える位置でシーズンを終えていた。
大会主催者であるスティーブ・アイルズ氏は「ヒュンダイ・ホップマン・カップは25年の歴史で、常にトップ選手が出場する伝統があり、これまでも15名の世界ランク1位や2位の選手がエントリーしている。ノヴァーク(ジョコビッチ)は今年もまた最高の1年を送っていた。そして、この大会とオーストラリアのファンをこよなく愛している彼が、世界1位のプレーを披露してくれることを期待して止まない。」と、ジョコビッチの参戦に興奮していた。
世界ランク1位でこのホップマン・カップに出場したのは、地元オーストラリアのスター選手であるL・ヒューイット(オーストラリア)が2003年に出場して以来のことである。
8ヶ国で争うこの大会は、4ヶ国ずつ2グループに分けて予選ラウンドロビンを行い、各グループの1位の国が決勝戦を争う。
2013年大会はグループAに第1シードのセルビアに加え、第3シードのA・セッピ(イタリア)、F・スキアボーネ(イタリア)のイタリア、第5シードのT・ハース(ドイツ)、A・ペトコビッチ(ドイツ)のドイツ、第8シードのB・トミック(オーストラリア)、C・デラクア(オーストラリア)の地元オーストラリアで戦う。
一方のグループBは、第2シードのJ・アイズナー(アメリカ)、V・ウィリアムズ(アメリカ)のアメリカ、第4シードのF・ベルダスコ(スペイン)、A・メディーナ=ガリゲス(スペイン)のスペイン、第6シードのK・アンダーソン(南アフリカ)、C・シーパース(南アフリカ)の南アフリカ、第7シードのJW・ツォンガ(フランス)、M・ヨハンソン(フランス)のフランスの4ヶ国で争う。
2012年大会は決勝戦で、T・ベルディフ(チェコ共和国)、P・クヴィトバ(チェコ共和国)のチェコ共和国がR・ガスケ(フランス)、M・バルトリ(フランス)のフランスを下して優勝していた。
ヒュンダイ・ホップマン・カップ2013は2012年12月29日に初日を迎え、2013年1月5日に決勝戦を行う。
(翻訳/弓削忠則)
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