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前回優勝のチェコ共和国とセルビアの対決となった女子テニスの国別対抗戦であるフェドカップ決勝(チェコ共和国/プラハ)は初日の土曜日にシングルス2試合を行い、チェコがセルビアから2勝を奪い2連覇に向けて大きく前進した。
シングルスの第1試合ではチェコ代表のL・サファロバ(チェコ共和国)がセルビア代表のA・イバノビッチ(セルビア)と対戦、サファロバがイバノビッチを6-4, 6-3のストレートで下し、チェコに1勝をもたらす。
世界ランク12位のイバノビッチは同17位のサファロバに対してリズムを見い出せず、苦手とするサービスで8本のダブルフォルトを犯した上に32本の凡ミスをマーク、自滅気味だった。
そのイバノビッチは「チームに1勝目をもたらすことができなくて本当にがっかりしている。チャンスはたくさんあったのに重要な場面でポイントを奪うことができなかった。自分に腹が立っていた。」と話した。
シングルスの第2試合ではチェコ代表のP・クヴィトバ(チェコ共和国)がセルビア代表のJ・ヤンコビッチ(セルビア)と対戦、クヴィトバがこの試合を6-4, 6-1で制し、これで初日終了の時点でチェコが2-0と大きくリードを広げた。
クヴィトバは第1セット、第5ゲームでサービスを落としてしまうが、逆に2度のブレークに成功、このセットを6-4で先取する。
第2セットに入ってさらにギアを上げてきたクヴィトバは、得意のフォアハンドとサービスでヤンコビッチを圧倒、5-0と大きくリードを重ねる。
第6ゲームはヤンコビッチが何とか奪うが、第7ゲームではクヴィトバが優勢に立ち、最後は2本目のマッチポイントでヤンコビッチのバックハンドが長くなり、試合に終止符が打たれた。
昨年のロシアとの決勝戦でも勝利の立役者であった世界ランク8位のクヴィトバは、ヤンコビッチとの一戦をものにするとガッツポーズをつくり、フェド杯シングルス11連勝を決めた。
クヴィトバは先週のツアー最終戦の途中で気管支炎のため棄権を決めていたが、ヤンコビッチ戦では完治した様子をみせ、快勝を収めた。
試合で28本のウィナーを決め、ヤンコビッチの15本を大きく上回ったクヴィトバは「信じられないわ。自分のプレーに驚いているくらい。コートであれだけのプレーができるとは思わなかった。」と自身の好調ぶりに驚いていた。
一方、敗れたヤンコビッチは「彼女(クヴィトバ)は本当に波に乗っていた。第1セットではチャンスが何度かあったけど、そのたびに信じられないようなショットで決められてしまった。なす術がなかったわ。今日は彼女に分があった。」と敗戦を受け止めていた。
日曜日に行われるリバースシングルスではまずクヴィトバがイバノビッチと対戦し、その後、サファロバがヤンコビッチと対戦する。クヴィトバが勝てばチェコの優勝が決まるが、クヴィトバとイバノビッチの対戦成績は3勝1敗でイバノビッチがリードしている。しかし前回の対戦(全豪オープン)ではクヴィトバが勝っている。
また日曜日のダブルスではチェコ代表がA・フラヴァコバ(チェコ共和国)/L・フラデカ(チェコ共和国)組、セルビア代表がB・ヨバノフスキ(セルビア)/A・クルニック組となっている。
チェコスロバキアがチェコとスロバキアに別れた1993年以降、チェコは昨年のフェド杯で初の優勝を飾っていた。チェコスロバキア時代に同国は5度優勝しており、1983~85年には3連覇を達成している。
(翻訳/森田系太郎)
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