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女子テニスツアーのBGLルクセンブルグ・オープン(ルクセンブルグ/ ルクセンブルグ、賞金総額22万ドル、ハード)は17日、シングルス1回戦残り4試合と2回戦2試合を行い、今大会10回目の出場のD・ハンチュコバ(スロバキア)がA・ルス(オランダ)を3-6, 6-4, 6-1の逆転で下し初戦突破を果たした。
ハンチュコバはロンドンオリンピック以降今大会まで出場7大会で2勝7敗とスランプに陥っていた。この日も第1セットで2度のブレークを奪われルスにセットを先取される。第2セットも両者1度ずつのブレークを分け合いゲームカウント4-4のハンチュコバのサービスゲームで、15-40とピンチを迎え敗戦がよぎった。
しかし、そこからキープに成功すると続くルスのサービスゲームをブレークして第2セットを奪い返し、勝敗の行方は第3セットへともつれた。
第3セットでは1度ブレークを許したハンチュコバだったが、3度のブレークをルスから奪うと、1時間50分の逆転で勝利。
「今日は自分自身が試合を難しくしてしまった。それでも気持ちを維持して戦い続け、試合をひっくり返すことができて満足している。出だしはミスばかりで、早くポイントを取りにいこうとし過ぎてしまった。」と、ハンチュコバ。
また「でも、第2セットで一度リズムを掴むと徐々に主導権を握れるようになった。第2セットの4-4からのゲームは鍵だった。第3セットは自分のベストのテニスがやっとできて、試合を支配することができた。」とハンチュコバは、この日の勝利で自身のテニスを取り戻した感触を語っていた。
2月のドバイ大会以来となるツアー8強入りをかけてハンチュコバは、K・フリッペンス(ベルギー)と2回戦で対戦する。「彼女(フリッペンス)はここ数大会はとても良いプレーを続けている。インドアが得意な印象。今は自分のテニスを取り戻せたかを確認したいから、彼女との対戦はとても楽しみ。」と、次の試合へモチベーションを高めていた。
この日行われた2回戦ではL・フラデカ(チェコ共和国)が予選を勝ち上がったA・ベック(ドイツ)を6-1, 6-1で、L・ドミンゲス=リノ(スペイン)もM・リバリコワ(スロバキア)を6-2, 6-3と、いずれも危なげ無い勝ち上がりで準々決勝へ駒を進めた。
世界ランク47位のフラデカは同119位のベックに、試合を通して1度もブレークポイントさえ与えず、第1セットで3度、第2セットでも2度のブレークをベックから奪うと、わずか58分で一蹴してベスト8に名を連ねた。
一方、同54位のドミンゲス=リノは同71位のリバリコワに対し、各セットで1度ずつのブレークを許したが、第1セットで3度、第2セットで2度のブレークに成功すると69分の快勝で8強入りを果たした。
フラデカは今季3度目の準決勝進出をかけて第2シードのJ・ジョルジュとM・ニクルスク(ルーマニア)の勝者と、ドミンゲス=リノも今季3度目の準決勝進出を懸けてハンチュコバとフリッペンスの勝者と準々決勝を行う。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【1回戦】
K・ペルバク(カザフスタン) ○-× V・ドゥシェヴィナ(ロシア), 6-3, 7-6 (7-2)
A・ペトコビッチ(ドイツ) ○-× G・ムグルサ(スペイン)=ブランコ, 4-6, 6-2, 6-1
A・ケタボング(英国) ○-× K・ベルテンス(オランダ), 6-2, 6-2
D・ハンチュコバ ○-× A・ルス, 3-6, 6-4, 6-1
【2回戦】
L・フラデカ ○-× A・ベック, 6-1, 6-1
L・ドミンゲス=リノ ○-× M・リバリコワ, 6-2, 6-3
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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