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男子テニスツアーのサンクトペテルブルグ・オープン(ロシア/サンクトペテルブルグ、賞金総額41万850ドル、インドアハード)は20日にシングルス2回戦全8試合が行われ、世界ランク29位で第1シードのM・ヨージニ(ロシア)がR・ラム(アメリカ)を6-1, 6-4のストレートの快勝で退けて、ベスト8に名を連ねた。
試合を通して1度もブレークを許さなかったヨージニは、同ランク98位のラムに第1セットでは2度、第2セットでも1度ブレークを奪うと、わずか66分のストレートで勝利。ウィンブルドンに続くベスト8入りを決めた。
ヨージニはこの日は4本のサービスエースを決め、自身のサーブでは85パーセントと高い確率でポイントを獲得し、逆にラムの第2サーブでは17パーセントしかポイントを許さず危なげ無い勝ち上がりを見せた。
2004年の今大会チャンピオンのヨージニは、これでこの大会での成績を28勝9敗へと伸ばした。全豪オープン直後のクロアチア大会で優勝を飾っているヨージニは、今季2度目のタイトル獲得へ向けて準々決勝では第7シードのG・ガルシア=ロペス(スペイン)と対戦する。
ガルシア=ロペスはこの日はP・ロレンジ(イタリア)との2回戦に臨んだが、ガルシア=ロペスが6-1, 3-1とリードしたところでロレンジが左アキレス腱を負傷。試合続行が不可能となり途中棄権を申し入れて、ガルシア=ロペスに勝利が転がり込んだ。
その他、第3シードのM・クリザン(スロバキア)がS・ボレッリ(イタリア)を6-3, 6-3で、第4シードのF・フォニュイーニ(イタリア)もS・スタコフスキ(ウクライナ)を7-6 (7-4), 6-4と、いずれもストレートで下し、上位シード勢が順当にベスト8へ駒を進めた。
同ランク45位のクリザンは試合を通して同ランク79位のボレッリに、1度もブレークポイントを握らせないサービスゲームを披露。第1セットで2度、第2セットでも1度ブレークに成功すると、わずか69分でボレッリを退けた。
今季は117位でスタートしたクリザンだったが、ツアー下部のチャレンジャー大会で4回の優勝を飾り、ATPツアーでも7月のキッツビューフェルで自身初の4強入り。全米オープンでもグランドスラム初の4回戦進出を果たすなど、今週発表の世界ランクで自己最高位の45位へ上昇している。
今季2度目の準決勝進出を懸けてクリザンは、R・ベランキス(リトアニア)と準々決勝を行う。ベランキスはこの日の2回戦で第8シードのJ・ゾップ(エストニア)と対戦したが、ベランキスが第1セットを6-3で先取した所でゾップが腰痛を訴え途中棄権。ベランキスは労せず8強入りとなった。
同ランク53位のフォニュイーニは、同ランク95位のスタコフスキに第1セットでは1度ずつのブレークからタイブレークに。そのタイブレークでは優位に試合を進めたフォニュイーニが第1セットを先取。
第2セットでも1度ブレークされたフォニュイーニだったが、2度のブレークを奪い返すと2時間ちょうどのストレートでスタコフスキを下し、今季3度目となる準々決勝へ駒を進めた。
今年4月のブカレスト大会で惜しくも敗れはしたものの自身初の決勝進出を果たしたフォニュイーニは、初優勝へ向けて準々決勝ではR・バウティスタ=アグ(スペイン)と対戦する。バウティスタ=アグはこの日、主催者推薦のT・ガバシュビリ(ロシア)を6-3, 6-4で下しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
M・ヨージニ (1) ○-× R・ラム, 6-1, 6-4
M・クリザン (3) ○-× S・ボレッリ, 6-3, 6-3
F・フォニュイーニ (4) ○-× S・スタコフスキ, 7-6 (7-4), 6-4
G・ガルシア=ロペス (7) ○-× P・ロレンジ, 6-1, 3-1, 途中棄権
R・ベランキス ○-× J・ゾップ (8), 6-3, 0-0, 途中棄権
R・バウティスタ=アグ ○-× T・ガバシュビリ, 6-3, 6-4
F・チポッラ(イタリア) ○-× G・ゼミヤ(スロバキア), 6-2, 6-7 (5-7), 6-3
D・ヒメノ=トラバー(スペイン) ○-× L・クボット(ポーランド), 6-4, 7-6 (7-5)
今大会の優勝賞金は7万365ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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