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女子テニスツアーのハンソル韓国オープン(韓国/ソウル、賞金総額22万ドル、ハード)は20日、シングルス2回戦残り5試合が行われ、今季ここまで好調で現在自己最高位の27位にランキングしている第7シードのK・ザコパロバ(チェコ共和国)がM・リバリコワ(スロバキア)を6-1, 7-6 (8-6)のストレートで下すなど、ベスト8が出揃った。
ザコパロバは第1セットでは、世界ランク56位のリバリコワに1度もブレークポイントを与えず3度のブレークを奪いあっさり先取したが、第2セットはリバリコワに先にブレークを許しゲームカウント3-5とリードされてしまった。
しかしそこからブレークバックに成功したザコパロバはそのセットをタイブレークへと持ち込んだ。そのタイブレークではリバリコワにセットポイントを握られながら、終盤で逆転に成功すると8-6で制し1時間22分で勝利を飾った。
今大会では2010年に準優勝、昨年もベスト4と相性の良い大会にザコパロバは「こうしてまたこの大好きな大会へ戻って来れて嬉しい。人々もとても親切だしたくさんのファンもいるの。きっとそれは、いつもこの大会では良い成績を上げられているからだと思う。この大会のハードコートはとても良い状態だから、このコートでプレーする事が大好き。」と、その思いを語っていた。
30歳にして好調なプレーに何か秘密でもと問われると「秘密なんかないわ。今のコーチとはもう3年の付き合い。ハードな練習を一緒にやって来て、それがこの結果に結びついていると感じている。もう長くプロ生活を送っているけど、今でもそれをエンジョイしているし、体もフィットしているわ。大きな怪我もない事もラッキーだし、とても楽しんでいるの。出来るだけ長く現役を続けたいって思っている。」と今の生活に満足気だった。
準々決勝でザコパロバは第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦する。ウォズニアキはこの日、予選を勝ち上がったC・ガルシア(フランス)を6-2, 6-3と危なげ無く下しての勝ち上がり。
ウォズニアキとの対戦について「彼女は世界1位に上り詰めた素晴らしい選手。辛抱強いプレーが必要ね。彼女はほとんどミスをしないし、フットワークも最高。彼女に対しては失う物は何もないし、100パーセントのプレーをしてベストを尽くすのみ!」と対戦を楽しみにしていた。
その他、同じく今季好調を続けている第6シードのV・レプシェンコ(アメリカ)もA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)を6-4, 6-1で倒して、今季4度目のツアー8強入りを果たした。
昨シーズンを110位で終えたレプシェンコだったが、今週発表の最新の世界ランクで21位と急上昇を遂げている彼女。この日も第1セットこそ接戦となったがメディーナ=ガリゲスから1度ブレークを奪い43分で先取すると、一気に主導権を握った。
第2セットでは一気に4ゲームを連取。続くゲームではこのセット唯一のサービスキープをメディーナ=ガリゲスに許したものの、その後のゲームカウント5-1からの第7ゲームでもこのセット3度目のブレークを奪いゲームセット。
好調のレプシェンコは試合を通して1度もブレークポイントさえメディーナ=ガリゲスに許さない完璧なプレーを見せ、わずか77分の快勝で準々決勝へ駒を進めた。
今年に入るまでは2010年4月に1度だけツアー8強入りしただけだったが、今年はこれまで2月のメンフィス、5月のマドリッド、7月のサンディエゴでベスト8入りを果たしている。しかしそのいずれも準々決勝敗退だったレプシェンコは、自身初となるベスト4進出を狙う。
今大会の結果次第では、自身初のトップ20入りに成功するレプシェンコは、その準決勝進出を懸けてT・パスゼック(オーストリア)と準々決勝で対戦する。この日パスゼックは、主催者推薦のS・リーを6-2, 6-0で一蹴しての勝ち上がり。
また、この日は第4シードのN・ペトロワ(ロシア)と昨年の優勝者であるMJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)との試合が予定されていたが、ペトロワが腰の痛みを訴え試合開始前に棄権を申し入れたため、マルチネス=サンチェスは労せず不戦勝でベスト8へ名を連ねた。
マルチネス=サンチェスは大会2連覇を目指して第8シードのE・マカロバ(ロシア)と準々決勝で顔を合わせる。この日マカロバは、予選勝者のJ・ハンプトン(アメリカ)を6-3, 7-5のストレートで下しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
C・ウォズニアキ (1) ○-× C・ガルシア, 6-2, 6-3
MJ・マルチネス=サンチェス ○-× N・ペトロワ (4), (不戦勝)
V・レプシェンコ (6) ○-× A・メディーナ=ガリゲス, 6-4, 6-1
K・ザコパロバ (7) ○-× M・リバリコワ, 6-1, 7-6 (8-6)
E・マカロバ (8) ○-× J・ハンプトン, 6-3, 7-5
T・パスゼック ○-× S・リー, 6-2, 6-0
今大会の優勝賞金はシングルス3万7000ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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