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ウインブルドン大会3日目、クルム伊達公子(日本)が、1回戦でK・ボンダレンコ(ウクライナ)に7-5, 3-6, 3-6で敗れ、2年連続での初戦突破はならなかった。
クルム伊達は、ローランギャロス1回戦で痛めた左ふくらはぎのけがの回復が思わしくなく、大会直前の診断でドクターストップがかかっていたが、炎症止めを飲み、テーピングをして強行出場をした。
第1セットは、クルム伊達がスライスを巧みに交ぜて、ボンダレンコのフォアのミスを誘い、一気に5-1とリードを奪った。だが、クルム伊達は、セットポイントをつかむもののなかなか取り切れない。結局、第12ゲームで6回目のセットポイントで、気迫のバックハンドストロークを打ち込んで、セットを先取した。
「今日は、いかに相手を走らせて、自分は走らないテニスができるかどうかでした。いい感覚はなかった」(クルム伊達)
だが、第2セットに入ると、足の痛みに顔をゆがめる場面がしばしば見られ、トレーナーを呼んで治療してもらい、痛み止めの薬を飲んでも、改善は見られなかった。バックハンドストロークで、踏ん張りがきかず、相手のドロップショットを追いかけることもできず、クルム伊達に、もう1セット奪う力はもはや残されていなかった。
ウインブルドン初出場の伊藤竜馬(日本)は、1回戦でL・クボット(ポーランド)に、6-7 (6-8), 3-6, 3-6で敗れた。第1セットは互角の戦いを演じたが、相手のサーブ&ボレーに押し切られた。
「(クボットの)サーブがすごくよかった。自分のサーブ力が負けているところがあった。(前日の試合中断について)やってもよかったですし、一回落ち着かせてもう1回作戦を立て直すでも、どちらでも大丈夫だった。相手の方が、少し上でしたね」(伊藤)
2回戦に挑んだ森田あゆみ(日本)は、第10シードのS・ポン(中国)に、6-7 (4-7), 3-6で敗れ、初の3回戦進出はならなかった。森田は、試合途中で転倒して腰を強打し、本来の力を出せなかった。
「腰が固まってしまって、リターンなど急な動きでは怖い。今年に入って、2回同じ症状が出ているので、トレーニング内容も考えないといけない」(森田)
なお、クルム伊達と森田は、ダブルスに出場予定だ。
(文・写真/神 仁司)
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