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第3シードのベルディフが快勝で8強入り◇ゲリー・ウェバー・オープン

男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、賞金総額66万3750ユーロ、芝)は13日、シングルス2回戦4試合が行われ、第3シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)V・トロイキ(セルビア)を6-3, 6-2と危なげ無く退け、順当に準々決勝へ駒を進めた。

世界ランク7位のベルディフは同33位のトロイキに対し、自身のサービスゲームでは、第1サーブで88%、第2サーブでも60%と高い確率でポイントを獲得し、1本のブレークポイントさえトロイキに与えず、各セットで2度ずつのブレークを奪うとわずか63分の快勝だった。

今大会上位4シード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦だったベルディフは「去年の今の時期以来、約1年ぶりとなる芝での初戦はやりずらいものです。」と、クレーから芝への調整の難しさを実感していた。

加えて「ただ単に、自分のテニス、特にサーブにだけ集中するように心掛けました。試合中はそれが上手く行ったのです。サーブの調子が良いと対戦相手にプレッシャーを掛ける事が出来ます。トロイキは徐々にミスをし始めまたのでブレークする事も出来たのです。今日の試合はそのような展開でした。」と、試合を振り返っていた。

この日の勝利で今大会の成績を14勝4敗としたベルディフは、今大会では2006年には準優勝、2007年に優勝を飾っており、昨年もベスト4入りしていた。準々決勝でベルディフは、2009年のチャンピオンであるT・ハース(ドイツ)と第6シードのM・グラノジェルス(スペイン)の勝者と対戦する。

同じく、この日の初戦に登場したのが第4シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)だったが、M・ヨージニ(ロシア)の前に4-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ、芝での初戦を白星で飾る事は出来なかった。

11本のサービスエースを記録したドルゴポロフだったが、勝敗を決める第3セットでは2本しかサービスエースを奪えず、安定したプレーを見せたヨージニが1本もブレークポイントをドルゴポロフに与えず、逆に1度のブレークに成功すると1時間49分でシードダウンに成功した。

「彼(ドルゴポロフ)と対戦して簡単な試合などありません。彼は本当に良いプレーをしていました。時には信じられないほど。どのセットも1度ブレークした方が奪っていたのです。とても接戦でした。ちょっと自分がラッキーでした。芝ではこのような接戦では運も必要なのです。」とヨージニは勝利の喜びを語っていた。

これで今季5回目の準々決勝進出を果たしたヨージニは、R・シュティエパネック(チェコ共和国)と準決勝進出を懸けて対戦する。この日の試合でシュティエパネックは、C・M・ステベ(ドイツ)を6-4, 6-4のストレートで下したの勝ち上がり。

残りの試合では、第5シードのM・ラオニチ(カナダ)が予選を勝ち上がったZ・チャンを6-1, 6-1の圧勝で退けた。

世界ランク21位のラオニチは同217位のチャンに対し、9本のサービスエースを叩き出し1度もブレークポイントさえ握らせず、第1セットでは2度、第2セットでも3度のブレークに成功するなど、わずか51分で退けた。

ラオニチは「しなければならない事がしっかり出来ました。自分自身のテニスに集中していました。彼(チャン)に気持ち良くプレーさせないようにする事が出来ました。彼が私のプレーに慣れさせないようにしたのです。」と終始試合の主導権を握っていた。

準々決勝でラオニチは、過去5回優勝経験のある第2シードのR・フェデラー(スイス)との対戦が濃厚。フェデラーは初戦となる2回戦でF・マイヤー(ドイツ)と対戦する。

なお今大会の第1シードは、先に行われた全仏オープンで史上最多の7度目の優勝を飾ったR・ナダル(スペイン)がエントリーしており、初戦の2回戦ではL・ラコ(スロバキア)と対戦する。

この日ナダルは、シングルスに先駆けて同胞のグラノジェルスとのペアでダブルス1回戦に登場していた。その試合はナダル/グラノジェルス組がM・メルティナック(スロバキア)/トロイキ組を5-7, 6-2, [10-8]の逆転で下していた。

今大会の優勝賞金は11万9800ユーロ。

(2012年6月14日10時29分)

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