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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会12日目の7日、センターコートで女子シングルス準決勝が行われ、第21シードのS・エラーニ(イタリア)が第6シードのS・ストザー(オーストラリア)を7-5, 1-6, 6-3のフルセットで下し、キャリア初となるグランドスラム決勝に勝ち進んだ。
雨による影響で試合開始が1時間ほど遅れることとなったこの日、エラーニは試合を通して46本ものウィナーをストザーに決められたものの、重要なポイントでは我慢のプレーに徹し、21本しかミスを犯さなかった。
これまでストザーに対し5戦して1勝もできなかったエラーニは、マッチポイントでこの日21本目となるウィナーを決めた瞬間、喜びのあまりラケットを落とし、背中からコートに倒れ込んだ。そして起き上がると、両手で頭を抱えながら笑顔を見せた。
「この大会に来るとき、ここまで勝ち進めるとは思ってもいませんでした。ただ信じられません。」とエラーニ。「1回戦もこの準決勝も難しい試合でした。ここまでの試合全てが難しかったです。自分のプレーに満足しています。」
またストザーについては「ローマで彼女に敗れたとき、敗戦の原因は自分のプレーにもあると感じました。良いプレーをしたと思わなかったのは悪いことですが、良いプレーをするだけと開き直れたのは良いことです。」と、エラーニはコメントしている。
今大会では準々決勝でA・クルベールを破り、自身初となるトップ10からの勝利を挙げていたエラーニは、この勝利によって初のメジャー決勝進出だけでなく、初のトップ10入りも果たすこととなった。
「トップ10になる実感はないのに不思議な感じです。この大会が終わったら、リラックスして考えます。これまでの問題は、トップ選手との対戦で自分の勝利を信じきれなかったことだと思います。だけど今は、少し違うように考えられるようになりました。」
この日の勝利によってエラーニは、ダブルスに続きシングルスでも決勝進出を果たしたこととなる。土曜日に行われるシングルス決勝ではM・シャラポワ(ロシア)と、金曜日に行われるダブルス決勝ではR・ビンチ(イタリア)とのペアでM・キリレンコ(ロシア)/N・ペトロワ(ロシア)組と対戦する。
今大会で1人の選手が単複で同時に決勝に進出するのは、2003年のK・クレイステルス(ベルギー)以来となる。その時のクレイステルスはシングルスでは準優勝に終わったが、ダブルスでは杉山愛(日本)とのペアでタイトルを獲得している。また、2冠達成となれば2000年のM・ピアース(フランス)以来となる。
この日の勝利でトップ10から2連勝となったエラーニは、3回戦で2008年の全仏女王であるA・イバノビッチ(セルビア)、4回戦では2009年の全仏女王であるS・クズネツォワ(ロシア)を破っていた。
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