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フェデラーが逆転勝ちで優勝 今季4勝目◇ムチュア・マドリッド・オープン

男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、賞金総額309万150ユーロ、クレー)は13日、シングルス決勝が行われ、第3シードのR・フェデラー(スイス)が第6シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)に3-6, 7-5, 7-5の逆転で勝利、今季4勝目のタイトルとともに、優勝賞金58万5800ユーロを手に入れた。

世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)、同2位のR・ナダル(スペイン)らがブルークレーのコートサーフェスに適応することなく敗退する中、フェデラーにとって最大の障害は、最近の5試合で3度も敗れていたベルディフだった。

この優勝により、ナダルを抜いて世界ランク2位になるフェデラーは「またこの大会で優勝するなんて驚いています。タフな大会でした。動くのも難しかったですが、それに対応しなくてはなりません。良いテニスも悪いテニスもありましたが、それは他の大会でも同じことです。」と、様々な物議をかもした今大会を振り返った。

ベルディフのサーブで始まった決勝、第2ゲームでいきなりブレークに成功したベルディフは、14本のウィナーに対し凡ミスはわずかに2本と、完璧なプレーでフェデラーにチャンスを与えず、最後はフェデラーのリターンがネットにかかり、セットを先取する。

2006年と2009年に今大会でタイトルを獲得しているフェデラーは、第2セット序盤でブレークに成功すると4−1とリードを奪う。第9ゲームでベルディフにブレークバックを許したフェデラーであったが、第12ゲームでセットポイントを迎えると、ここでベルディフが痛恨のダブルフォルト、セットオールに追いつく。

第3セットでも先にブレークに成功したのはフェデラーだったが、ゲームカウント5−3で迎えたサービング・フォー・マッチでベルディフにブレークバックを許してしまう。

このままタイブレークに突入するかと思われたが、第12ゲームで0−40とフェデラーが3本のマッチポイントの大チャンスを迎える。このピンチを全て切り抜けたベルディフであったが、デュース後に迎えた4本目のマッチポイントでフォアハンドがネットにかかりゲームセット。2時間28分でフェデラーが優勝を決めた。

「タフな試合でした。試合のほとんどを通して劣勢でした。」とフェデラー。「第3セットでようやくブレークに成功しても、すぐさま彼にブレークバックされてしまいました。またタフな状況になりました。第3セットを7-5で勝つことは、いつでも特別なことです。観客の皆さんも素晴らしいですし、とても満足しています。」

また今大会がおよそ1ヶ月の休養から初めての試合だったフェデラーは「初戦すら突破できるか不安でしたし、2回戦の相手のことを考えることもありませんでした。自信を取り戻すことが出来ました。特にこの9か月は良いプレーを続けられているので、時間はかかりませんでした。」と、自らのパフォーマンスについて語っている。

今大会で優勝したことにより、フェデラーはマスターズ大会で20勝目を達成した。これはナダルと並んで男子ツアー史上でマスターズ最多勝となる。またキャリア通算74勝は、現役選手では最多となる。

昨年のUSオープン準決勝でジョコビッチに敗れて以来、フェデラーは45勝3敗と好成績を残しているだけではなく、9大会に出場してベスト4に勝ち残れなかったのは、3回戦で敗れたマイアミ・マスターズのみと抜群の安定感を示している。

アテネ五輪や2010年のウィンブルドン準々決勝など、大舞台でフェデラーを破る番狂わせを演じてきたベルディフは「とても接戦でした。こういった試合に勝つためには、少しずつ調整する必要がありますが、今日は上手くいきませんでした。」と、試合を振り返った。

またベルディフは「最終日までは素晴らしい1週間でした。この終わり方のせいで、今は腹が立っているし、ガッカリもしています。決勝には負けましたが、あと数時間もすれば前向きにとらえられると思います。たくさんの素晴らしい選手に勝ちましたし、決勝に進出することができたのですから。」と、続けてコメントしている。

(2012年5月14日12時21分)

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