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女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン女子(アメリカ/マイアミ、賞金総額482万8050ドル、ハード)は29日にシングルス準決勝2試合を行い、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)が第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)を4-6, 6-2, 6-4の逆転で、第5シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)が第7シードのM・バルトリ(フランス)を6-4, 6-2で下し決勝進出。シャラポワとラドワンスカが今大会初優勝を懸けて対戦する。
第2シードのシャラポワと第4シードのウォズニアキの試合は、スタートからストローク戦を優位に進めたシャラポワが一気に4ー1とリードし、続く自身のサーブでも40ー30とゲームポイントを掴んだ。しかし、ここからシャラポワのミスがまだ地始めると、何とその後の5ゲームをウォズニアキが連取、第1セットを逆転で先取する。
「ただただ目の前のポイントだけに集中して戦い続けました。彼女(シャラポワ)は攻撃的で素晴らしいテニスをしていました。自分はベストのプレーをしようと我慢を続けたのです。」とその時の気持ちを語るウォズニアキ。シャラポワはそのセットだけで実に22本ものミスを犯し、そのほとんどか最後の5ゲームで出ていた。
第2セットは、気持ちを切り替えたシャラポワが、第1サーブを92%の確率で入れるなど4ー0と再びリードを奪うと、このセットではウォズニアキの反撃を許さず6ー2で奪い返し、勝敗の行方は第3セットへと持ち込まれた。
第3セットに入ってもサーブの調子が衰えないシャラポワは、2度のブレークを奪い5ー2とリード、サービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、粘るウォズニアキが2ゲームを取り返す。しかし5ー4から迎えた2度目のサービング・フォー・ザ・マッチをしっかりキープしたシャラポワが2時間34分の逆転でウォズニアキを下し、決勝進出を決めた。
「第1セットをリードしながらも逆転で奪われてしまうと、第2セットもそのまま持って行かれてしまったかも知れません。そこでまたステップアップして、再び攻撃的なプレーに徹したのです。」とシャラポワは、第2セットを取り返した時の気持ちを語った。
「ウォズニアキは長いラリーを好みますが、それは私のスタイルではありません。彼女はとても安定していますし、だから世界1位にもあれだけ長くいられたのです。でも私はためらわずウィナーを取りに行く攻撃的な選手なのです。第1セットはそれが途中で無くなってしまいました。それでもすぐにまた自分のプレーを取り戻して勝つことが出来て嬉しく思います。」と、勝利の喜びを加えていた。
敗れたウォズニアキだが、この大会ではこれまで常にベスト8以上の成績を残す相性の良い大会でもある。一方のシャラポワは、過去3回決勝戦へ進んでいるものの、未だ優勝がない。今大会初優勝を懸けて決勝戦では第5シードのラドワンスカと対戦する。
準々決勝では今季負け無しのV・アザレンカ(ベラルーシ)を下す金星を飾ったバルトリだったが、この日は5本のダブルフォルトを犯すなどサーブの調子が上がらず、安定したプレーを続けるラドワンスカに試合の主導権を握られてしまった。
第1セットでラドワンスカは、自身も4度のブレークをバルトリに許すも5度のブレークを奪い返すなど、ブレーク合戦を制してセットを先取。第2セットでも2度のブレークを許しつつも3度のブレークに成功し4-2とラドワンスカがリードするがそこでハプニングが。
スタジアム・コートのナイトマッチで行なわれていたこの試合。会場の照明が全て消えていきなり真っ暗になってしまい、20分の中断を余儀なくされてしまった。再開された試合では、ハプニングにも動じなかったラドワンスカが2ゲームを連取し、1時間45分でバルトリを退けて今大会初の決勝進出を決めた。
「とても試合に集中していました。2セットで試合を終わりにしたかったのです。すると突然明かりが消えたのです。とても不思議な気分でした。」と、ラドワンスカはハプニングが起きた時を振り返っていた。
シャラポワは直前のインディアンウェルズに続く決勝進出で今季初優勝を狙う。ラドワンスカは今大会初の決勝進出で2月のドバイ大会に続く今季2度目の優勝を狙う。両者の対戦成績はシャラポワの7勝1敗。
今大会の優勝賞金は71万2000ドル。
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