女子テニスツアーのカタール女子オープン（カタール/ドーハ、賞金総額２１６万８４００ドル、ハード）は１５日、シングルス２回戦１６試合が行われ、第１シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）がＭ・バーテル（ドイツ）を6-1, 6-0のストレートで圧倒、ちょうど１時間で回戦に進出した。
全豪オープンで自身初となるグランドスラム優勝を果たし、世界ランク１位の座を手に入れてから初の試合となったアザレンカは、第１セット第４ゲームだけバーテルにブレークを許してしまったが、それ以外のゲームを全て獲得した。
「スコアに関わらず、多くの努力が必要なので、試合が簡単であることはありません。」とアザレンカ。「長い試合よりも、短い試合の方がエネルギーを使うこともあります。だけど、今日の試合でのプレーには満足しています。」
また世界ランク１位として、ほかの選手からの標的となったことについてアザレンカは「ドローに残る人は残ります。彼女たちと対戦することになるでしょう。私は恐れませんし、逃げ出したりもしません。コートに出て、相手と向き合うだけです。」と、真っ向勝負も受けて立つ構え。
今季３勝目を目指すアザレンカは、Ｓ・ハレプ（ルーマニア）と３回戦で対戦する。１回戦では第１５シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）を破っていたハレプは、Ｉ・ベネソバ（チェコ共和国）に6-4, 6-4のストレートで勝利している。
この日は第２シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）に悪夢が襲い掛かった。世界ランク４位のウォズニアキはＬ・サファロバ（チェコ共和国）と対戦したが、6-4, 4-6, 6-7 (3-7)の逆転で敗退、早くも大会を去ることとなった。
第３セットでは５－４で迎えたサファロバのサービスゲームで、０－４０と３本のマッチポイントがあったウォズニアキであったが、ここ７ポイントを連続で失うと、タイブレークの末に敗れていた。
「第３セットでは３本のマッチポイントがありましたが、生かせませんでした。ルーシーに良いサーブを３本も決められてしまいました。」とウォズニアキ。「今はとても残念ですが、ここから立ち直り、次の試合では良いプレーをしたいと思います。」
一方で番狂わせを演出したサファロバは「第１セットは我慢が足りませんでしたが、その後は上手くかみ合いました。彼女のフォアハンドにボールを集め、チャンスボールは１撃で決めるように心がけました。良い戦術でした。」と、勝利の秘訣を明かしている。
この他のシード勢では、第３シードのＳ・ストザー（オーストラリア）がＳ・シルステア（ルーマニア）に6-4, 7-6 (7-5)で、第４シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）がＡ・ケタボング（英国）に6-1, 6-2で勝利するなど、３回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｍ・バルトリ（フランス） (5) ○-× Ａ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）, 6-2, 6-0
Ｍ・ニクルスク（ルーマニア） ○-× Ｖ・ズヴォナレーワ（ロシア） (6), 7-5, 3-2, 途中棄権
Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー） ○-× Ｆ・スキアボーネ（イタリア） (7), 7-6 (7-4), 6-4
Ｓ・ペア（イスラエル） ○-× Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） (8), 7-6 (7-3), 6-2
Ｃ・マーケイル（アメリカ） ○-× Ｓ・ポン（中国） (12), 5-7, 6-3, 6-2
Ｐ・ツェトコフサ（チェコ共和国） ○-× Ａ・イバノビッチ（セルビア） (13), 6-4, 6-4
Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (14) ○-× Ｍ・キリレンコ（ロシア）, 6-4, 6-4
Ｖ・レプシェンコ（アメリカ） ○-× Ｊ・ジョルジュ（ドイツ） (16), 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)
Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ） ○-× Ｆ・ペネッタ（イタリア）, 6-4, 6-2
Ｋ・ペルバク（ロシア） ○-× Ｖ・ラッツァーノ（フランス）, 6-4, 6-0
Ｓ・ハレプ ○-× Ｉ・ベネソバ, 6-4, 6-4
Ｔ・ピロンコバ（ブルガリア） ○-× Ａ・クルベール（ドイツ）, 6-4, 6-4
今大会の優勝賞金は３８万５０００ドル。
（2012年2月16日12時29分）
ウィンブルドン史上最速サーブ記録 
