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錦織などが今季最大の番狂わせを起こした選手に選ばれる

男子プロテニス協会のATPが選ぶ今季最大の番狂わせを演じた選手が発表され、その第3位に日本の錦織圭(日本)が選ばれた。その試合は11月5日にスイスはバーゼルで行われたスイス・インドアの準決勝で、世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)を2-6, 7-6 (7-4), 6-0のフルセットの逆転で下した試合だった。

その大会の2週間前の上海マスターズで錦織は、マスターズ1000大会で自身初のベスト4進出を果たし、世界ランクも自己最高位の32位へ浮上して、主催者推薦を受けて臨んだ大会だった。

今季絶好調のジョコビッチはその試合まで3試合しか負けておらず、その大会でも優勝候補筆頭で、今シーズン12回目の決勝進出を果たすかと思われていた。しかし、それを阻んだのが日本期待の星である錦織であった。

大方の予想通り、第1セットは6−2とわずか36分でジョコビッチが先取した。続く第2セットでは第5ゲームでジョコビッチから初めてブレークを奪った錦織が3−2とリードする。しかし第8ゲームでブレークバックに成功したジョコビッチは、5−4からの錦織のサービスゲームでも0−30と、勝利まで2ポイントと迫った。

しかしそこから錦織が反撃に出て、そのセットをタイブレークの末に奪い返すと、勝敗の行方は第3セットへと持ち込まれた。

ファイナルセットは一気に流れが錦織に傾いた。そのセットで錦織は、掴んだブレークポイント3本全てを成功させると、自身のサービスゲームも全てキープするなど、ジョコビッチに1ゲームも与えず2時間16分で大番狂わせを演じて見せた。

「最高の気分です。第1セットはミスばかりでしたが、第2セットの終盤から良いプレーができるようになりました。」と試合後に勝利の喜びを語った錦織は、ジョコビッチから6−0でセットを奪った6人目の選手となった。

翌日行われた決勝戦ではR・フェデラー(スイス)に敗れはしたものの、この準優勝を受けて翌週発表の世界ランクでは自己最高位を更新する24位を記録。今シーズンは同25位で終えている。

ATPが選ぶ今季最大の番狂わせを演じた選手の1位にはD・ヤング(アメリカ)、2位にはI・ドディグ(クロアチア)がそれぞれ選ばれた。

22歳のヤングは、2005年に16歳5ヶ月の若さでジュニア・ランキング1位に上り詰め、史上最年少記録を打ち立てた。当時から祖国アメリカ男子テニス界からは多大な期待を寄せられていたが、ジュニアを卒業後はなかなか頭角を現すことが出来ずにいた。

そんな彼は、3月に行われたインディアンウェルズでのマスターズ1000大会の2回戦で、当時世界ランク5位のA・マレー(英国)を7-6 (7-4), 6-3のストレートで下し世間を驚かせた。

その大会に世界ランク143位で臨んだヤングは、予選2試合を勝ち抜き本戦入り。対戦したマレーは、年初に行われた全豪オープンの決勝戦でジョコビッチにストレート負けを喫しており、そのショックから立ち直れていなかったものの、ヤングは自身初となるトップ10選手からの勝利をストレートで飾った。

「安定したプレーが出来たと思います。マレーはベストの状態ではなかったのでしょう。緊張からネット中段へのダブルフォルトもしてしまいました。そんな状況にはこれまでも何度か陥ったことがありましたが、全て負けていました。今回は最後まで頑張り通すんだと言い聞かせて、緊張に打ち勝とうと思いました。」とヤングは試合中の思いを語った。

それ以前にヤングが勝利を飾った最高ランクの選手は、2008年の同じインディアンウェルズの2回戦で当時32位のF・ロペス(スペイン)をフルセットで下した試合だった。

その後ヤングは、7月のワシントンDCで自身初となるツアー4強入りを果たし、USオープンでも4回戦進出。9月のタイで行われたタイ・オープンでは決勝進出を果たした。その決勝ではマレーにリベンジされたものの準優勝を果たし、自身初となるトップ50入りに成功した。

ヤングは今季、2月の144位から自己最高位の39位までランキングを上げ、シーズンを締めくくった。

ドディグは、8月にカナダのモントリオールで行われたマスターズ1000大会の2回戦で、世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)を1-6, 7-6 (7-5), 7-6 (7-5)の大逆転で破った試合を受けての選出だった。

6月に行われたウィンブルドンの決勝戦で、ジョコビッチに敗れて準優勝を飾ってから、しばらく休養を取っていたナダルは、その試合が5週間ぶりの試合だった。ナダルがマスターズ1000大会の初戦で敗退したのは2008年のイタリアはローマで行われた大会の2回戦でJ・C・フェレーロ(スペイン)に敗れて以来だった。

第1セットをあっさり先取したナダルは、第2セットも3−1とリードしていたが、そこからドディグが巻き返し、タイブレークへと持ち込んだ。そのタイブレークも接戦となったものの、ドディグが取り返してセットオールとした。

第3セットも先にブレークに成功したのはナダルで、5−3からの第9ゲームではサービング・フォー・ザ・マッチを迎えていた。しかしドディグは、そのゲームでブレークバックに成功し、再びタイブレークへともつれた。

そのタイブレークも両者譲らない展開ながら、接戦の末にドディグが奪い3時間9分でキャリア最大の勝利を飾った。

「第2セットで1−3とリードされても、戦い続けました。よりリラックスすることが出来て、良いサーブが効果的に入るようになったのです。第2セットでブレークバック出来てからは特にサーブでポイントが取れるようになりました。ラリー中もリラックス出来ました。大切なポイントでは特に、積極的にショットを打てましたし、それが功を奏しました。」と、試合を振り返るドディグだった。

(2011年12月9日10時55分)

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