青森で行われている北東北総体。今日は女子シングルス１～４回戦、男子ダブルス１～４回戦が行われた。
女子シングルスでは第１シードの伊藤が２回戦までは順当に突破したものの、３回戦で１年生の山本ひかりに５－０とリードされたところでリタイア。伊藤は、前々日までシングルス№１として団体戦の優勝に貢献。前日はダブルス４試合を戦って勝ち上がっていたため、疲れがたまっていたのだろう。試合が進むに従って動きが悪くなり、熱中症のため最後は歩くのでさえ困難な状況に。自分でリタイアを主審に申し出たあとは倒れこんでしまいタンカで運ばれてコートをあとにした。
その伊藤に勝った山本は、４回戦で久次米夏海に５－２とリードされたものの、「それまで力んでいたのが急にリラックスできてショットが入るようになった。リードされていても自分では最終的にエースを取るためのいいイメージができていたので、落ち着いていたのが逆転につながったと思います」と、そこから６ゲーム連取。８－５の大逆転で準々決勝進出を決めた。
この他、注目のカードだったのは、４回戦の足立真美(第３シード)と細沼千紗の１年生対決。足立は全日本ジュニアＵ16の優勝者でもあるため足立有利と思われたが、タイブレークにもつれ込んだ接戦を７－２で制したのは細沼。細沼は２回戦こそ８－０と圧勝しているが、１回戦は９－７、３回戦は９－８(３)と接戦をことごとくものにしての勝利。明日の準々決勝ではどんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。
男子ダブルスでは、第１シードの綿貫敬介（日本）・小堀良太ペア(大成)が４回戦で清風の栗林聡真（日本）・矢田弘樹ペアに敗退。しかし、第２シードの後藤翔太郎・中島佑介ペア(四日市工)は準決勝進出を決めた。後藤と中島はシングルスでも準々決勝まで勝ち進んでいるため、男子はこの２人が３冠の可能性を残している。
明日は男女シングルス準々決勝と準決勝、男女ダブルスの準決勝が行われる。
【本日の結果】
＜女子シングルス４回戦＞
山本ひかり①（兵庫・園田学園） 8-5 久次米夏海③（大阪・城南学園）
宮地真友香③（福岡・折尾愛信） 8-5 松尾 楓③（宮崎・宮崎南）
林 恵里菜②（福井・仁愛女子） 8-2 山藤彩香②（山口・野田学園）
辻 恵子②（東京・早稲田実業） 8-3 橘 梨子①（福島・日大東北）
細沼千紗①（東京・富士見丘） 9-8(2) 足立真美①（埼玉・花咲徳栄）
日比沙織③（神奈川・湘南工科大附） 8-2 金井綾香①（東京･早稲田実業）
西本 恵③（岡山・岡山学芸館） 8-1 江代純奈①（長崎・九州文化）
吉冨愛子③（愛知・椙山女学園） 8-5 粉川聖月③（新潟・新潟第一）
＜男子ダブルス４回戦(準々決勝)＞
栗林聡真③・矢多弘樹①(大阪・清風) 8-6 綿貫敬介③・小堀良太②(東京・大成)
李 在紋③・韓 成民①(茨城・つくば国際東風) 9-8 (5) 佐伯直政③・深田颯平③(大分・大分舞鶴)
渡邉将司③・伊藤勇貴③(愛知・名経大市邨) 9-8(4) 申 昇勲②・小坂絢太③(福岡・柳川)
後藤翔太郎②・中島佑介③(三重・四日市工) 8-4 仲村元希③・中村侑平②(大阪・大阪産大附)
記事提供：テニスクラシック・ブレーク（日本文化出版）
（2011年8月14日23時48分）
【告知】西岡良仁vsディミトロフ 
