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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会8日目の29日、女子シングルス4回戦が行われ、第14シードのA・パブリュチェンコワ(ロシア)が第3シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)に7-6 (7-4), 2-6, 6-2のフルセットで勝利、自身はつとなるグランドスラムでのベスト8進出を果たした。
女子ツアーでも期待の若手である19歳のパブリュチェンコワは、第3セット序盤でズヴォナレーワにブレークを許したものの、最後は5ゲームを連取して勝利、試合を通して45本ものウィナーを決めていた。
「初めてのグランドスラム準々決勝ですから、自分にとって多くの意味があります。特に、ベラとの2度目の対戦で彼女に勝てたのですから。」とパブリュチェンコワ。「タフな試合になると分かっていましたし、彼女は最後までファイトすると思っていました。だけど、私も最後まで自分を信じ、全てのポイントに集中しました。他に何が出来たのでしょう?とても勝ちたかったし、何でもやりました。」
一方のズヴォナレーワは「ベストを尽くしました。第1セットと第3セットでもチャンスはありましたが、それを生かせませんでした。これから何をすべきかは分かっています。しかし、彼女は素晴らしい試合をしました。彼女はまだ若く、沢山の才能を秘めています。近い将来、彼女のことをもっと見る事になるでしょう。」と、素直に敗戦を受け入れ、同胞の後輩を祝福した。
この試合でナンバー3のズヴォナレーワが敗戦したことにより、準々決勝を前にトップ3が姿を消したことになる。これはオープン化以降3度目のことで、この全仏の舞台では史上初めてのこと。
このことについてパブリュチェンコワは「今の女子テニスには、本当のリーダーがいないと皆が言っています。グランドスラムのベスト4にトップ4が進出するような状況ではありません。だけど、それは私のせいではありませんし、私は自分のベストを尽くすことに集中しているだけです。他の事は関係ありません。」とコメントを残した。
世界ランク14位のパブリュチェンコワは、準々決勝で第5シードのF・スキアボーネ(イタリア)と対戦する。今大会のディフェンディング・チャンピオンであるスキアボーネは、第10シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-3, 2-6, 6-4のフルセットで破っている。
試合序盤からペースを掴んだスキアボーネは、第1セット5-1とリードを奪う。しかし、今大会で通算3度のベスト4進出を果たしているヤンコビッチは、第2セットを奪い返し試合を振り出しに戻す。
天王山となった第3セット、お互いに譲らない一進一退の攻防が続く中、第9ゲームで決定的なブレークに成功したスキアボーネが5-4とチャンスを掴むと、続くサービスゲームをキープ、2時間38分でベスト8入りを決めた。
「より堅実に、よりスピンを効かせたボールでポイントをコントロールしたことが勝利の鍵でした。」とスキアボーネ。「私のボールが深くなかったので、コートの内側でプレーできませんでした。だから深いボールを心がけましたし、サーブが良ければコート内に入れました。」
この他の試合では、地元勢で第11シードのM・バルトリ(フランス)がG・ドゥルコ(アルゼンチン)と対戦、第1セットを奪った直後にドゥルコが棄権したためベスト8進出を決めた。最終スコアは7-5, 1-0となった。
また第13シードのS・クズネツォワ(ロシア)が第28シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)に6-7 (6-8), 6-3, 6-2の逆転で勝利、ベスト8に名を連ねている。
今大会の優勝賞金は120万ユーロ。
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