女子テニスツアーのアンダルシア・テニス・エクスペリエンス（スペイン/マルベーニャ、賞金総額２２万ドル、クレー）は５日、シングルス１回戦９試合を行い、第２シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）が予選勝者のＭ・バーテルに4-6, 7-6 (7-4), 6-4の逆転の末に勝利を飾り２回戦進出を決めた。
第１セットでは１度ブレークを奪うも２度のブレークを許したクズネツォワは、世界ランク１６５位のバーテルにセットを先制されてしまう。第２セットでは１－４とリードを許したクズネツォワだったが、ブレークバックに成功しタイブレークへ。そのタイブレークを制したクズネツォワが試合をファイナルセットへと持ち込んだ。
第３セットでも両者不安定なプレーが続くが、自力に勝るクズネツォワが２度のブレークを奪われるも３度のブレークに成功、２時間３７分でバーテルを振り切り、辛うじて２回戦進出を決めた。
「クレーへの準備をしっかり行うには自分には２週間くらい必要で、そこまで時間がなかった。もっとエースを取れるはずなのに、やっぱりクレーではそうは行かなかった。でもこうして戦い続ければ自分のプレーができてくるはずだし、今日は何とか勝つことができて満足している。」とクズネツォワは自身のプレーを振り返った。
クズネツォワは２回戦で、Ａ・サバイ（ハンガリー）と対戦する。サバイはこの日、Ｊ・ラーソン（スウェーデン）を6-1, 6-1で一蹴しての勝ち上がり。
元世界ランク１位で主催者推薦で出場のＤ・サフィーナ（ロシア）もＡ・ルス（オランダ）から3-6, 6-2, 6-4の逆転で勝利を決めて２回戦へ進んだ。第１セットを奪われたサフィーナだったが、経験に勝る粘り強さを見せて２時間１２分の逆転に成功した。今季ここまでサフィーナはフルセットの試合では０勝３敗だった。
「やっと１つ勝つことができました。彼女（ルス）が打つショットは全てラインに落ちて入って来たけど、辛抱強く戦い続けました。彼女が勝利を意識し始めたら硬くなってミスが出始めたのです。だから大事な時にこれまでの経験がとても役に立って勝利に導いてくれたわ。」とサフィーナは勝因を語っていた。
サフィーナは予選を勝ち上がったＭＴ・トッロ=フローロを6-2, 6-2で下した第５シードのＴ・ピロンコバ（ブルガリア）と２回戦を行う。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｅ・カベザ=カンデラ ○-× Ａ・レザイ（フランス） (3), 6-3, 6-0
Ｌ・アルアバレナ=ベチーノ ○-× Ｍ・ニクルスク（ルーマニア）, 7-5, 6-4
Ｉ・Ｃ・ベグ ○-× Ａ・ブリアンティ（イタリア）, 6-4, 6-1
Ｋ・バロア（ドイツ） ○-× Ｋ・フリッペンス（ベルギー）, 6-3, 7-5
Ｌ・ドミンゲス=リノ（スペイン） ○-× Ａ・クルベール（ドイツ）, 6-4, 3-6, 6-3
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2011年4月6日10時18分）
日本完封負け「実力伸ばさないと…」 
