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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会12日目の28日、男子シングルス準決勝が行なわれ、第5シードのA・マレー(英国)が第7シードのD・フェレール(スペイン)に4-6, 7-6 (7-2), 6-1, 7-6 (7-2)で勝利、2年連続となる決勝進出を果した。
昨年の決勝ではR・フェデラー(スイス)に敗れているマレーは、決勝で第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)とタイトルを争う。2008年のチャンピオンであるジョコビッチは、マレーにとって長年の友人でもある。
またマレーには英国出身の選手として75年ぶりとなるメジャータイトル獲得の期待もかかる。最後に英国人選手がグランドスラムで優勝したのは、1936年のフレッド・ペリーとなっており、英国テニス界の悲願ともいえる。
「まず最初に、これは個人的な夢や目標以上のものです。歴史的なことに関しては、あまり深刻に考えたことはありませんが、自分にとって勝ちたいと思う気持ちになります。だけど、ひどい試合にはしたくありません。」
この日の試合でマレーは、今大会で初めてトップ10に勝利を収めたことになる。フェレールは準々決勝で、第1シードのR・ナダル(スペイン)をストレートで破っていた。グランドスラム4連勝がかかっていたナダルは、左足を負傷しつつも試合に臨んでいた。
昨年の準々決勝でナダルと対戦したマレーは、2セットアップとリードをしていたが、その時点で膝の怪我を理由にナダルが棄権していた。
「今までで一番のチャンスかも知れませんが、コート上でリラックスして落ち着いていることも必要です。自分自身にプレッシャーをかけすぎないようにしたいです。」
マレーはこれまでに2度のグランドスラム決勝進出の経験があるが、いずれもR・フェデラーの前に準優勝に終わっている。しかし、そのフェデラーはジョコビッチに準決勝で敗れ去っている。
マレーは今回の決勝がテニスに良い影響をもたらすことを期待しているようだ。過去23大会で21のタイトルを獲得しているフェデラーとナダルは、グランドスラムを支配し続けてきたといっても過言ではない。この両者のどちらもが決勝に進出できなかったのは、2008年の全豪オープンのみとなっている。
ともに23歳のジョコビッチとマレーは、ジュニア時代からお互いを良く知っている間柄だが、グランドスラムでの対戦は今回が初めてとなる。
「僕らはの数年は第3シード、第4シードになっていたから、いつもドローの反対側になってしまったんだ。」とマレー、「僕らは一緒にたくさん練習するし、仲も良いですし、良い友人です。ライバル関係といえば、今回が始まりになるでしょう。ビッグイベントでお互いに対戦する始まりになれば良いと思います。」
決勝を前に1日の休養日があるマレーは、いかにして昨年の決勝を上回るパフォーマンスをするか考えるようだ。
「過去のプレーよりも全ての質を上げられるようにします。昨年の決勝は、その前よりも良いプレーだったと思いますし、今回のプレーが昨年の超えることを目指します。」
ジョコビッチとマレーの対戦成績は通算4勝3敗でジョコビッチがリードしているが、最近の3試合は全てマレーが勝利している上に、それらはハードコートでの試合だった。
「僕らは一緒に練習もするし、親友でもあるし経験の上では似たようなものだと思う。僕らのプレーに何の秘密もありません。だけど、お互いに容赦のない試合になると思います。」
対するジョコビッチはマレーとの対戦について「僕らは前にも増して親しくなったと思います。一緒に成長してきた人に会うのは素敵なことです。僕らは10歳以下、12歳以下、14歳以下とプレーしてきましたし、一緒に成長しました。トップ100に入ったのも同じような時期でした。」とコメント。
続けてジョコビッチは「長年の親友が活躍するのを見るのは良いことです。しかし僕らはプロフェッショナルです。僕らはしばらくは対戦はありませんでした。面白い試合になるでしょう。」と、決勝への意気込みを語っている。
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