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男子テニスツアーのタイ・オープン(タイ/バンコク、賞金総額55万1000ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、G・ガルシア=ロペス(スペイン)がJ・ニエミネン(フィンランド)を6-4, 3-6, 6-4で下し、見事、優勝を飾った。ガルシア=ロペスは優勝賞金9万9725ドルを獲得した。
世界ランク53位のガルシア=ロペスは昨日の準決勝で同1位で第1シードのR・ナダル(スペイン)を撃破しており、決勝でもその好調ぶりを持続した。今季、これまでナダルを倒したのはわずか6人しかおらず、ガルシア=ロペスは7人目となる栄誉を得た。
ガルシア=ロペスは決勝戦でも冷静なプレーを見せ、世界60位のニエミネンをサーブ面、戦略面、精神面のいずれでも上回った。ガルシア=ロペスは4本目のマッチポイントで優勝を決めると、喜びのあまりひざまずいて、コートにキスをした。
ガルシア=ロペスはこれまでに2009年のオーストリア大会で優勝しており、今回でATPツアー2勝目を決めた。
試合後、27歳のガルシア=ロペスは「信じられない1週間だった。今でも信じられない。言葉ではうまく表現できないね。顔の表情には出ていないかも知れないけど、心の中では本当にうれしく思っている。」と話した。
決勝の第1セット、サービスキープが続いた後、第7ゲームでガルシア=ロペスがブレークに成功して4-3とリードする。ブレークポイントではガルシア=ロペスがネットに出て、見事なバックハンドのドロップショットを決めた。
第8ゲームではニエミネンに1本のブレークポイントがあったものの、ミスをしてしまい、ガルシア=ロペスの5-3に。不満が爆発したニエミネンは叫び声を上げた。
3-5からキープに成功したニエミネンだったが、第10ゲームではガルシア=ロペスが4本のブレークポイントを凌いでキープに成功し、そのまま第1セットを先取する。セットポイントは見事なサービスエースだった。
第2セットに入るとニエミネンの逆襲が始まる。いきなり3ゲームを連取したニエミネンは、強力なサービスとフォアハンドでガルシア=ロペスを圧倒し、第2セットを6-3の32分で奪い返した。
ファイナルセットではガルシア=ロペスが3-1とリードしてからリズムを崩し、4-4まで追いつかれてしまう。しかしそこからニエミネンのサービスブレークに成功すると、そのまま試合に終止符を打った。最後は4本目のマッチポイントでガルシア=ロペスのフォアハンドがニエミネンのコートに突き刺さった。
今大会でこれまでノーシードの選手が決勝を争ったことはなく、今年が初めてのことだった。
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