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男子テニスツアーのタイ・オープン(タイ/バンコク、賞金総額55万1000ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、世界ランク53位のG・ガルシア=ロペス(スペイン)が世界1位で第1シードのR・ナダル(スペイン)を2-6, 7-6 (7-3), 6-3の逆転で下し、見事、決勝進出を決めた。
試合後、ナダルは「受け入れがたい敗退だね。2年に1度しかないような試合内容だった。」と肩を落とした。
一方、大勝利を手にしたガスリア=ロペスは「すべてが絶好調だった。今は少しショックを受けているところ。」と驚きを隠せない様子だった。
先の全米オープン決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)を圧倒し、生涯グランドスラムを達成していたナダルだったが、準決勝ではガルシア=ロペスの強烈なエース、フラットのボール、そしてコースのいいサービスに翻弄され、決勝進出を逃した。
ナダルは今季7度目の優勝を狙っていた。順調に第1セットを6-2で先取したナダルだったが、第2セットに入るとガルシア=ロペスがすばらしいショットを繰り出すようになる。あるポイントでは、ガルシア=ロペスのショットがナダルのバックハンドサイドに深く突き刺さり、不満が爆発したナダルはラケットを投げた。
結局、第2セットはタイブレークまでもつれ込み、ガルシア=ロペスが7-3でタイブレークを奪うと、第2セットを奪い返す。
ファイナルセットのナダルは、チャンスがあったもののうまくブレークできず、逆にブレークされてしまい、万事休す。ガルシア=ロペスが大金星をあげた。
ナダルは「彼はいいプレーをしていた。特にファイナルセットではそうだ。決勝に進めるチャンスがあった。ブレークポイントで積極的なプレーができなかったのが敗因。またブレークポイントでは彼がすばらしいサービスを放ってきた。」と振り返った。
第2セットを奪ったガルシア=ロペスは波に乗り、ファイナルセットでもナダルにプレッシャーをかけ続け、ナダルのミスを誘った。ブレークポイントは26本もあったが、そのうちわずかに2本を奪っての逆転勝利だった。
ガルシア=ロペスは「世界1位に勝ったのは初めてだよ。僕の生涯で最高の勝利。」と喜びを表した。
日曜日、ガルシア=ロペスは世界60位のJ・ニエミネン(フィンランド)と優勝を争う。ニエミネンは準決勝でB・ベッカー(ドイツ)を6-3, 6-2で一蹴しての勝ち上がり。
ニエミネンは、鋭いグランドストロークと正確なファースト・サーブで今季初の決勝進出を決めた。
試合後、ニエミネンは「最高の気分だね。決勝戦はしばらくぶりだからね。最後に決勝に進んだのは2009年のシドニーの大会だった。」と話した。
今大会のニエミネンはこれまで1セットも落としておらず、絶好調。2回戦では第7シードのV・トロイキ(セルビア)を下し、準々決勝では第3シードのJ・メルツァー(オーストリア)を倒している。
今大会の優勝賞金は9万9725ドル。
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