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来月行われるシーズン最初のグランドスラムである全豪オープンへの主催者推薦枠が大会主催者より木曜日に発表になった。女子では元世界ランク8位のA・モリック(オーストラリア)や男子からは元ジュニア・ランキング2位のB・トミック(オーストラリア)ら男女合わせて5人の地元選手がその枠を獲得し、本戦への切符を手にした。
28歳のモリックは2005年の全豪オープンでベスト8進出を果たすなど、同年2月に自己最高位の8位に上り詰めた。しかし同年終盤に内耳疾患を患い平衡感覚を失うなど、ツアー離脱を余儀なくされ、その後復帰するもかつてのプレーは影を潜め、2008年8月の北京五輪出場を最後に引退していた。
そんな彼女は今年9月から国内で行われるツアー下部大会で復帰し、11月まで7大会に出場。3度の優勝と3度の準優勝を飾るなど、順調な復活を遂げた。
トミックは現在17歳。2008年は全豪オープン・ジュニアを制し、今年はUSオープン・ジュニアでも優勝を飾り、オーストラリア期待のトップ・ジュニア。今年の全豪オープンには若干16歳で本戦に主催者推薦で出場し、1回戦を突破する活躍を見せていた。
両者は先週、地元オーストラリアはメルボルンで行われた国内からの本戦出場枠を争う選考会に出場するも、モリックは準々決勝で、トミックは決勝で惜しくも敗れ、その選考会での本戦への切符を手にすることはできなかった。
女子では他にO・ロゴウスカ(オーストラリア)が、男子ではデビスカップ代表のC・ボール(オーストラリア)、国内の18歳以下チャンピオンであるJ・クブラーの3選手が選ばれた。
女子国別対抗戦(フェドカップ)監督のD・テイラー氏は「モリックは元世界ランク8位で、今年の復帰後十分な成績を収めてきた。国内のサーキットでは飛び抜けた選手だったし、彼女はこの枠に値するプレーを見せていた。」と、モリックを選出した理由を語っていた。
ロゴウスカについても「彼女は今年世界ランクを大きく上げ、USオープンでは当時世界ランク1位のD・サフィーナ(ロシア)を追い詰めるプレーを見せた。プロの大会でも十分な成績を残してきたし、先月の国内選考会でも決勝へ勝ち上がっていた。」と、称賛していた。
男子国別対抗戦であるデビスカップでオーストラリアの監督を務めるT・ウッドブリッジ(オーストラリア)は「ボールは今季、ATPツアーで初の決勝進出を果たすなど、ランキング上での本戦入り目前だった。デビスカップでも好プレーを見せたが、腰の怪我で先週の選考会に出場できなかった。」とボールについて語った。
クブラーはジュニア・デビスカップでオーストラリアを優勝に導いた選手。「彼もこの切符に値する選手。とても才能に溢れ、試合や練習への姿勢も素晴らしい。十分な活躍を見せてくれると信じている。」とウッドブリッジは、クブラーへの期待を沿えていた。
大会主催者のC・タイレイ氏は「アリシア(モリック)は、数年前に彼女がそうだったように、こうして地元からの大勢のファンの前に戻ってきてくれたことを嬉しく思う。その他4人の選手も、優れた才能があり、この経験を今後の活躍に大いに生かしてくれることだろう。今後も順調に成長して欲しい。」と、選出された5選手についてコメントしていた。
全豪オープン本戦は男女それぞれ128選手が出場し、内8選手が主催者推薦枠での出場となる。アジア・パシフィックから1名、全米から1名、フランスから1名が選ばれる。全米とフランスからは、協定に基づき各国のグランドスラムへお互い1名ずつの枠を与えている。
先週行われた国内の選考会から1名。選考会を勝ち上がったのは、男子がN・リンダール(オーストラリア)、女子はC・デラクア(オーストラリア)で、すでに主催者推薦枠を手にしていた。昨年の選考会で優勝したJ・ドキッチ(オーストラリア)は今年の全豪オープンでは8強入りする活躍を見せた。
女子にはすでに、来シーズンからの復帰を決めている元世界ランク1位のJ・エナン(ベルギー)が主催者推薦枠での本戦出場を決めている。そのため、男女の同枠は、残り1つずつとなり、近日中にも発表になる見通し。
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