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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会10日目の9日、ナイトセッションで男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードのR・フェデラー(スイス)が、第12シードのR・ソデルリング(スウェーデン)を6-0, 6-3, 6-7 (6-8), 7-6 (8-6)で下し、準決勝進出を決めた。
第1セットで3度、第2セットで1度のブレークに成功し、2セットアップとしたフェデラーは、お互いにサービスキープで迎えた第3セットのタイブレークで後2ポイントで勝利というところまで辿り着く。しかし、そこからソデルリングが反撃に転じ、逆転で第3セットを奪取すると試合は第4セットに突入する。
第4セットでもお互いにサービスキープが続き、このセットもタイブレークに突入する。このタイブレークで先にチャンスを掴んだのはソデルリングで、6-5とセットポイントを迎える。しかし、フェデラーが続く3ポイントを連取しゲームセット、試合時間は2時間33分であった。
「終盤になるにつれて接戦になったね。試合が進むほどにロビンのプレーが良くなっていったから、勝ててホッとしているよ。彼はタフな相手と分かっていたけど、序盤は簡単に行き過ぎたね。彼は試合中に調子を上げてきたよ。」と、語るフェデラーは、この日の勝利でソデルリングに対し12連勝としている。
過去12回対戦するも、フェデラーからいまだ勝ち星を挙げられていないソデルリングは「たとえとても小さくても、彼と試合するたびにチャンスはあると感じるんだ。でも、彼はいつも良いプレーをしているんだ。」と、まるでお手上げ状態。
第4セットのタイブレークでソデルリングが6-5とリードした場面、フェデラーはサービスウィナーを決めて6-6と並ぶ。続くポイントで、ソデルリングのバックハンドがサイドに切れフェデラーにマッチポイントが訪れると、ソデルリングのフォアハンドがサイドアウトし試合終了となった。
「最初の2セットの僕よりも悪いプレーは難しいね。良くなるしかなかったよ。第3セットからは、彼にプレッシャーを与えられたと思う。」と、ソデルリングは試合を振り返った。
今大会5連覇中のフェデラーは、これで今大会での連勝記録を39に伸ばすとともに、1920年代にビル・チルデンが達成して以来となる6連覇の偉業達成まで後2勝に迫った。
また、この日のフェデラーはサーブが好調で28本のサービスエースを決めると、5本あったブレークピンチも全て守りきり、ソデルリングに1度もブレークを許さなかった。
「僕にとって、彼のサーブを読むのはとても難しいことですし、この状況下での彼のサーブにとても感銘を受けました。今日は本当に風が強かった。」と、ソデルリングはフェデラーのサーブについて述べている。
土曜日に予定されている準決勝で、フェデラーは第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と決勝進出を争う。ジョコビッチは、第10シードのF・ベルダスコ(スペイン)を下し、3年連続での準決勝進出を果たした。
ソデルリングと同じく、フェデラーに4勝8敗と負け越しているジョコビッチは、今大会では2007年の決勝と2008年の準決勝でフェデラーと対戦し、それぞれ敗れている。「フェデラーでもない限りは、自分の試合に完璧さを求められないね。」とはジョコビッチのコメント。
この日の勝利で、グランドスラムでの準決勝進出を22大会連続としたフェデラー。最後にフェデラーがメジャーベスト4の座を逃したのは、2004年の全仏オープンでの3回戦敗退まで遡らなくてはならない。また、フェデラーのほかに、10大会以上連続でグランドスラムの準決勝進出を果たした選手はいない。
この大記録についてフェデラーは「(準決勝進出が)目標ではないのは確かだね。多分、僕のキャリアとって最も素晴らしい記録の一つだろうね。続けることが出来て嬉しいよ。」と、コメントを残している。
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