男子テニスツアーのＢＭＷオープン（ドイツ/ミュンヘン、賞金総額４５万ユーロ、クレー）は５日、シングルス１回戦が行なわれ、元王者のＬ・ヒューイット（オーストラリア）がＰ・ペッツシュナー（ドイツ）に6-2, 6-7 (2-7), 7-6 (10-8)で勝利、ツアー通算５００勝となるメモリアルとなった。
現役選手で３人目となるツアー５００勝に到達した２８歳のヒューイットは「現役選手でこれだけ勝っているのはあと２人だと思う。明らかに年をとったということだね。ツアーを回り始めてから長い時間が経っている。引退した時や、過去を振り返ったときにとても良いキャリアだったと気付くでしょう。こういった節目を迎える事や才能溢れる選手たちの仲間入りできるのは良い事だね。」と喜びを語った。
ヒューイットの他にツアー５００勝を達成している現役選手は、６３８勝を挙げているＲ・フェデラー（スイス）と、５７３勝のＣ・モーヤ（スペイン）となっている。また、ヒューイットの５００勝には２００１年のＵＳオープンと２００２年のウィンブルドンという２つのグランドスラム・タイトルが含まれている。
さらにヒューイットは、２００１年のシーズンを２０歳８ヶ月という史上最年少チャンピオンとして終えると、翌年の２００２年には年間通して王者の座に君臨していた。これは当時、史上４人目のこと。
この日の試合でヒューイットは、第２セット５－４で自らのサービスゲームを迎えたが、ペッツシュナーの粘りにあい、タイブレークの末に逆転で第２セットを落としてしまう。続く第３セットでもヒューイットが４－２とするも、リードを守りきれず再びタイブレークに突入する。タイブレークでは、ペッツシュナーに２本のマッチポイントを握られるも、それを凌いだヒューイットが、この試合７本目のマッチポイントを決めゲームセット。試合時間は２時間３８分だった。
この日に登場したシード勢では、第２シードのＭ・チリッチ（クロアチア）が、初戦勝者のＤ・キンドルマン（ドイツ）に6-3, 6-2で順当に勝利しているほか、第４シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）がＳ・クロエに7-6 (7-0), 6-4で勝利、２回戦に進出している。
一方、地元勢で第５シードのＲ・シュトラー（ドイツ）は、予選勝者のＴ・デ=バッカー（オランダ）に3-6, 3-6のストレートで敗退、早くも姿を消した。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｐ・Ｈ・マチュー（フランス） (7) ○-× Ｌ・オーハブ, 6-3, 6-2
Ｐ・スタラーチェ（イタリア） ○-× Ｉ・クニツィン（ロシア） (8), 7-5, 5-7, 6-3
Ｊ・ベネトー（フランス） ○-× Ａ・ペヤ（オーストリア）, 2-6, 7-6 (7-5), 7-5
Ａ・ベック（ドイツ） ○-× Ｍ・ズベレフ（ドイツ）, 6-3, 6-4
Ｄ・ブランズ（ドイツ） ○-× Ｓ・クーベック（オーストリア）, 6-3, 7-6 (7-2)
Ｄ・グレメルマイヤー（ドイツ） ○-× Ｍ・バッサロ=アルグエッロ（アルゼンチン）, 5-1, 途中棄権
Ｓ・ボレッリ（イタリア） ○-× Ｓ・ボーリ（スイス）, 3-6, 6-2, 6-3
今大会の優勝賞金は７万１７００ユーロ。
（2009年5月6日11時41分）
激闘制しジャパンOP初優勝 
