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男子テニスツアーの米男子クレーコート選手権（アメリカ/ヒューストン、賞金総額５０万ドル、クレー）は１２日に決勝を行い、主催者推薦で出場のＬ・ヒューイット（オーストラリア）が、ノーシードのＷ・オディスニク（アメリカ）を6-2, 7-5のストレートで下し、見事、優勝を飾った。ヒューイットのツアー優勝は２年ぶりのことで、クレーでの優勝は１９９９年以来のこと。

この日の勝利で、ヒューイットはツアーで４９８勝目をあげ、現役で５００勝以上あげているＲ・フェデラー（スイス）およびＣ・モーヤ（スペイン）の記録にあと一歩のところまで近づいた。

雨のため１時間２５分遅れて始まった決勝戦で、ヒューイットは、第１セットを簡単に奪い、第２セットも３－０、後には５－３とリードし、楽勝かと思われた。しかしキャリア初のツアー決勝に臨んでいたオディスニクは意地を見せ、５－３から１度のキープと２度のブレークに成功すると、試合を５－５のタイに引き戻す。

しかし５－５からオディスニクのサービスが再び崩れ、ブレークを許すと、最終第１２ゲームはヒューイットがきっちり締め、試合に終止符を打った。試合時間は２時間３分だった。

ヒューイットは昨年、１９９８年にプロになって以降、初めてツアー優勝がないシーズンとなった。昨年末のランキングは６７位で、現在は８８位まで落ちている。原因は腰の故障で、昨年８月に手術を受けており、依然としてリハビリ中である。

一方、敗れたオディスニクは、アメリカ人選手として２００６年にＭ・フィッシュ（アメリカ）が優勝して以来のクレーコートでの優勝を目指したが、惜しくも準優勝に終わった。