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(イギリス、ロンドン)
ウィンブルドン前哨戦のアルトワ・チャンピオンシップ(賞金総額91万ドル)は金曜日に準々決勝を行い、全仏覇者のR・ナダル(スペイン)が伏兵N・マウー(フランス)にストレートで敗れた。また、この日はF・ゴンサレス(チリ)、N・ジョコビッチ(セルビア)も敗れ去っている。
全仏全英両制覇を目指すナダルの出鼻をくじいたマウーは世界ランク106位の25歳、2000年ウィンブルドンジュニアのチャンピオンで、芝のコートを得意としている今大会の前の時点でマウーは今季ツアー2回戦止まりだったが、3回戦で第5シードのI・リュビチッチ(クロアチア)を下すなど好調で、ナダル戦でも互角の打ち合いを見せ、7-5, 7-6 (7-0)で下し、見事ベスト4入りを果たした。マウーは準決勝で第14シードのA・クレマン(フランス)と対戦する。
実は、ナダルは前日に中断となっていた試合を再開し、1ゲームのみだがプレーしていた。ナダルにはその疲労もあったかもしれないが、冷静さと落ち着きを持ったマウーのプレーが冴え、100位以上も離れた世界2位のナダルを追い詰めた。第1セット第12ゲームでナダルのサービスゲームを破り、第1セットを先取。第2セットも5-5のタイから4本のブレークポイントをしのいでタイブレークに持ち込んで、7ポイント連取で、金星を手にした。
ナダル以外にも、第3シードのF・ゴンサレス、第4シードのN・ジョコビッチが敗退した。
世界6位で今季全豪準優勝のゴンサレスは第7シードのD・ツルスノフ(ロシア)と対戦。芝での実績がそれほどないゴンサレスは、第3セットで4-2とリードしていたが、大事な場面で集中力を切らし、ツルスノフが挽回して6-3, 6-7 (5-7), 6-4で勝利してベスト4進出を決めた。この試合は雨による2度の中断をはさんで行われ、第1セットはいいスタートを切ったツルスノフが早々にブレークしセットを先取したが、第2セットはゴンサレスがタイブレークの末セットを奪った。ファイナルセットでもゴンサレスが第1ゲームでツルスノフのサービスをブレークしリードしたが、第8ゲームでブレークバックを許し、その後はゴンサレスがわずか1ポイントしか取れずに敗退した。
全仏オープンベスト4のジョコビッチは3回戦で、ベテランの第14シードのA・クレマンに6-2, 3-6, 4-6で逆転負けした。これで勢いをつけたクレマンは準々決勝でビッグサーバーI・カルロビッチ(クロアチア)を7-5, 6-4のストレートで下している。
この結果、上位シード勢で残っているのは第2シードのA・ロディック(アメリカ)だけとなった。ロディックはこの日、新鋭M・チリッチ(クロアチア)を6-4, 7-6(7-5)で退けた。準決勝ではツルスノフと顔を合わせる。
同大会4度目の優勝を狙うロディックは、昨年は準決勝で同胞のJ・ブレーク(アメリカ)に敗れた。今大会ではベスト4進出を決めたものの、3回戦のA・ボグダノビッチ(英国)戦はフルセット、準々決勝の世界110位のチリッチ戦でも接戦に持ち込まれており、得意のグラスコートでの仕上がりに注目が集まる。
今大会の優勝賞金は10万7,500ドル。
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