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この大会で5年ぶりの優勝。ヒンギスはかつてのような賢い、巧みなテニスを存分に見せた。「準決勝、決勝と高いレベルの中を勝ち残った」と誇らしげに言った。
19歳の成長株、イワノビッチには昨年の初対決で敗戦。「彼女のペースに巻き込まれないように」と意識した。相手のバック側深くへ高く弾むボールを送る。同じコースでも、回転を少なくしたり、スピードを緩めたりと微妙に変え、攻め急ぐ相手のミスを誘った。ヒンギスは第1セット4-4から、次のセットにかけて1ポイントも失わずに4ゲームを連取、流れを決めた。
優勝は大会最多の5度目。だが、過去の栄冠とは味わいが違う。「昔はいくつタイトルを取っても当たり前に感じた。カムバックした後は自分で考えて取っているから」。“天才少女”と呼ばれた当時は、コートの内外とも母親に言われるがままに行動していた。今は自立した。婚約者の男子選手、ステパネク(チェコ)の支えもある。
復帰1年目の昨年は手探り状態だったが、今大会は「去年よりいいプレーができている」と手応えを感じていた。結果も昨年の準優勝を上回った。「ここでタイトルが取れたことで、この先が楽しみになってきた」。大好きな大会で自信を確信に変えた元女王は目を輝かせた。(了)
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