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(モスクワ、ロシア)
男子国別対抗戦デビスカップの決勝、ロシア対アルゼンチン戦は、最終3日目の日曜日にリバースシングルス2試合が行われ、最後はM・サフィン(ロシア)の活躍により、大接戦の末にロシアが通算3勝2敗で2002年以来となる2度目の優勝を決めた。
エース対決となったシングルス1試合目では、アルゼンチン代表D・ナルバンディアン(アルゼンチン)がロシア代表N・ダビデンコ(ロシア)を6-2, 6-2, 4-6, 6-4のスコアで下し、初日・2日目で1勝2敗となっていたアルゼンチンチームを2勝2敗のタイへと引き戻した。
天王山となったシングルス2試合目では、元世界ランク1位でロシア代表M・サフィンがアルゼンチン代表J・アカスーソ(アルゼンチン)を6-3, 3-6, 6-3, 7-6 (7-5)で下し、見事ロシアを優勝へと導いた。
サフィンは「おかげでいい年の終わり方ができた。このデビスカップの優勝はキャリアの中でも最高の出来事の一つだ。これでまたテニスを続ける原動力になる。」と自信溢れた口調で語った。
サフィンは第1セットを奪った後、第2セットを落としたものの、第3・4セットを連取、プレッシャーのかかった試合に見事終止符を打った。アカスーソはJ・I・チェラ(アルゼンチン)の代役での登場となったが、元世界王者のサフィンに対しては今一歩及ばなかった。
第4セットではお互いにブレイクを許さない互角の接戦となり、今大会初のタイブレイクに突入したが、そこは経験で勝るサフィンが落ち着いたプレーを見せ、最後は2度目のマッチポイントでアカスーソがフォアハンドをネットにかけゲームセットとなった。この瞬間、元ロシア大統領のB・エリツィン氏を含む地元の観客で埋め尽くされた場内は、熱狂の渦に包まれた。
実は、最後のシングルスにサフィンを起用するか、あるいはD・ツルスノフ(ロシア)を用いるか、ロシア代表監督のシャミル・タルピシェフも直前まで悩んでいたとのことだ。怪我の回復が不十分なこともあり今回はコートには立てなかったM・ヨージニ(ロシア)を含め、ロシアチーム4人の選手中でサフィンが最もランキングの低いが、タルピシェフはメンタル的にも上り調子にあるサフィンに運命を委ねた。「サフィンのプレーは、時にムラがあるかもしれないが、今回のような大事なときは、経験が重要だ。彼には十分な経験があるし、こんなプレッシャーのかかるときこそ力が最大限に発揮される。」と、サフィン起用の理由をタルピシェフは明かした。
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