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(スペイン、マドリッド)
女子最終戦WTAツアー・チャンピオンシップス(賞金総額300万ドル)が7日、スペイン・マドリッドで開幕し、昨年覇者のA・モレスモ(フランス)や、2度目の優勝を狙うM・シャラポワ(ロシア)、今季現役復帰してきたM・ヒンギス(スイス)らが、1年を締めくくる栄冠、そして優勝賞金100万ドルをかけてしのぎを削る。
世界ランキング1位で今大会第1シードのモレスモはイエローグループで、同グループのその他のメンバーには、第3シードのJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌ、第5シードのN・ペトロワ(ロシア)、第8シードのM・ヒンギスらが名を連ねている。
もう一方のレッドグループは、世界ランキング2位で第2シードのシャラポワ、第4シードのS・クズネツォワ(ロシア)、第6シードのK・クレイステルス(ベルギー)、第7シードのE・デメンティエワ(ロシア)と、実に4人中3人までがロシア勢という布陣になっている。
今大会には、モレスモ(2005年)、シャラポワ(2004年)、クレイステルス(2002年、2003年)、ヒンギス(1998年、2000年)と4人の優勝経験者が参戦しており、これは1992年以来14年ぶりの出来事。そして、トップ8シードが欠場せずに揃い踏みするのも1997年以来の事となっている。また、1972年に第1回大会が開催されて以来、アメリカ勢が不在となったのは今年が初めて。
予選は総当りのラウンドロビン形式で行なわれ、初日の火曜日には、イエローグループの2試合とレッドグループの1試合の計3試合が予定されている。
中でも注目は、オープニングマッチのモレスモ対ペトロワで、昨年同大会で初のビッグタイトルを掴み一気に上昇気流に乗ったモレスモが再び栄冠を手にすることが出来るかどうかに視線が集まっている。モレスモは、今季グランドスラム2勝(全豪オープン、ウィンブルドン)をおさめたが、その発端はまさに昨年の同大会優勝だった。モレスモ対ペトロワの対戦成績は5勝2敗でモレスモがリードしている。
イエローグループのもう1試合は、エナン=アルデンヌ対ヒンギス。3年ぶりの登場となるエナン=アルデンヌは、9月のフェドカップ決勝で負傷して以来、2ヶ月間実戦から遠ざかっているが、今季全てのグランドスラムで決勝に進み、全仏オープンで3連覇を達成するなど、女子ツアーでも随一の安定感を誇っている。
一方のヒンギスは、今年1月に現役復帰してわずか1年足らずでトップ10返り咲きを果たし、最終戦出場は怪我で棄権した2001年、2002年を除いて、2度目の優勝をした2000年以来となる出場となっている。これまでの両者の対戦成績は2勝1敗でヒンギスがリードしているが、今季1月の対戦ではエナン=アルデンヌがストレートで勝利している。
レッドグループの第1試合では、一昨年覇者のシャラポワと、7年連続出場のデメンティエワが激突する。今年9月のUSオープンで自身2度目のグランドスラム優勝を飾ったシャラポワは、2004年以来2度目の最終戦制覇を狙う。
デメンティエワはここ3年は予選で敗退しているが、2000年には準決勝まで勝ち進んでいる。シャラポワ対デメンティエワの対戦成績は5勝2敗でシャラポワがリードしている。
今大会の成績如何によって、年間ランキング1位の座がモレスモ、シャラポワ、エナン=アルデンヌの3選手のいずれかの手に渡るため、熾烈な争いが予想される。
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