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わずか４１分。１回戦は苦戦することが多い杉山が、１ゲームしか落とさずに快勝。「いい形で調整できていた。練習通りに試合でできた」と、笑顔も晴れやかだった。
雨のため試合開始が約２時間遅れたが、「予報で聞いていたし、イライラせずに試合前にいい集中ができていた」。序盤から、しっかりとスピンをかけた深いボールを送る。しかもミスが少なかった。どこを攻めても、しぶとく返されるため、オンドラスコバは第１セット途中で集中力が切れた。「相手がパニックになっているのが見えていた」。落ち着いた試合運びで危なげなく勝った。
３１歳の日本のエースは、４大大会はこれで５０回連続出場。歴代最多記録を更新中だ。足掛け１３年に及ぶトップレベルでの活躍に、母でコーチの芙沙子さんは「練習、体の手入れ、食事と、ちょっとでも気を抜くと簡単に落ちるのがこの世界。すごいことだと思う」と話した。
ひとつ年下の浅越は引退。「同じ年代の選手がどんどんやめるのは寂しい」と言うが、杉山はまだまだ質の高いプレーを続けそうだ。（共同）（了）