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(イギリス、ロンドン)
ウィンブルドン大会5日目は波乱の一日となった。女子ではM・ヒンギス(スイス)、S・クズネツォワ(ロシア)が敗れ、男子でも優勝候補で今大会第4シードのD・ナルバンディアン(アルゼンチン)と第8シードのJ・ブレーク(アメリカ)が相次いで敗れ去ったのだ。
世界ランキング30位のF・ベルダスコ(スペイン)とナルバンディアンの試合は壮絶なストローク戦となった。両者一歩も譲らぬハードヒットの応酬は見ごたえ十分だったが、ナルバンディアンが僅差で第1、第2セットともにタイブレークの末に落とすと、最終セット挽回する気力は残っていなかった。結局ベルダスコが7-6(11-9),7-6 (11-9), 6-2で3回戦突破を決めた。
「本当に酷い内容だった。チャンスでたくさんのミスを犯してしまった。」と試合後の会見で語ったナルバンディアンだが、試合の開始時間について大会側に異例の要請をしていたことが明らかになった。この日は母国アルゼンチンがドイツとベスト4入りをかけて戦う日で、母国を応援したいというナルバンディアンの訴えを受け入れた主催者側が、ナルバンディアンの試合を予定より早く行なわず、キックオフに間に合うよう特別に取り計らったのだという。ただ本人は試合に負けたことと、ワールドカップサッカーは何の関係もないよと話し場内の笑いを誘っていた。
また前哨戦のステラ・アルトワ・チャンピオンシップで準優勝を収めたこともあり、ベスト8以上は間違いないと思われたブレークも、この日ノーシードのM・ミルニ(ベラルーシ)(ベラルーシ)の前に6-4, 3-6, 4-6, 6-1, 6-0とフルセットの末敗れ3回戦で姿を消すこととなった。ブレークは序盤のリードを守り切れず惜しい試合を落とした。「彼(ミルニ)は本当に素晴らしいプレーをしていた。一方僕はというと途中からサーブの入りが悪くなってしまいセカンドサーブだけで戦うことを強いられてしまった。殆どの選手にはそれでも何とかなるのだけれどマックスにはさすがに通用しなかったね。」と語り、ミルニのプレーを称えていた。
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