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浅越には長いトンネルを抜ける勝利だった。公式戦の白星は約3カ月ぶりだった。「最近はふがいない試合が続いていた。久しぶりに勝ててうれしかった。どん底から帰ってこられた」。試合後は大粒の涙があふれた。
力強いショットをコートの隅に打ち込んだ。シードされたキリレンコは、19歳の伸び盛り。第2セットは激しいラリーの応酬となったが「自分のテニスで波に乗れた」。タイブレークを制してストレートで押し切った。
今季は序盤からスランプに陥り、昨季は自己最高の21位まで上がった世界ランキングが今大会前に110位と急降下した。兵庫・園田学園高の先輩の伊達公子だて・きみこさんから「あんた、このままでいいの」としかられもした。
全仏オープン1回戦で敗退した後、芝コートでの前哨戦を欠場して帰国し、単身ミニ合宿をして伊豆の山道や砂浜を走り込んだ。「気持ちをリセットした」という成果が、接戦で迷いのないショットを生み出した。
28日が30歳の誕生日。「4大大会で自分が一番好きな大会」というウィンブルドンで3年ぶりの白星を挙げたベテランは「まだまだできると思った」と、新たな自信を手にした。(共同)(了)
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