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(イギリス、ロンドン)
スポーツ・ウェアーのトップ・メーカーでテニス・ウェアーも多く扱っている有名ブランドのアディダスが、ウィンブルドンを主催するオール・イングランド・クラブやITF(国際テニス連盟)を訴える方向であることがわかった。
この訴えは、4大大会で選手が着用するウェアでのブランドロゴのサイズが制限されたことによる損害の賠償請求をするもの。11ヶ月前にルールが決められてから、登録商標である3本線で有名なアディダスのロゴに対してのルール改正と話し合いが全て失敗に終わり、こう着状態になっていることから訴訟へと進んだ。
オール・イングランド・クラブを訴えることは、つまりは所属しているメンバーをも訴えることになり、スポンサーとしてウェアーを提供しているT・ヘンマン(英国)らの選手もメンバーであることから、彼らをも被告の一員となる可能性が出てきた。
オール・イングランド・クラブの代表のイアン・リッチー氏は、「ウィンブルドンの大会を通してテニスへ多大な貢献をしてくれている多くの選手をも対象に入れるなんて、遺憾と言う以外の何物でもない。クラブのメンバー個々人も訴えるなんて、高圧としか言いようがない。」と怒りを露にしている。
「選手達にはメーカーのロゴで埋もれた服装でプレーして欲しくない。選手達はまさに歩く広告塔になってしまう。服装に付けるロゴへの制約や、品格のあるプロとしてふさわしいドレス・コードを維持していくのは当然のことだと信じている。」と、リッチー氏は今回の決定の背景を語る。
「このルールはアディダスに限ったことではなく、全メーカーに出していること。選手のウェアーのあちこちにでかでかと3本線のロゴを付けることを承認すれば、ナイキのマークやラコステのクロコダイルなども巨大化する。私達の見解ではそのようなことは、グランドスラムやウィンブルドンには相応しくないと判断している。」と、加えて説明をしていた。
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