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まさかのストレート負けを喫したガスケ |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン大会2日目の17日、フランス期待の若手、第14シードのR・ガスケ(フランス)と第22シードのG・モンフィス(フランス)が1回戦に登場したが、ともにストレートで敗れ、早々に大会を去る波乱が起きた。一方、昨年女子最終戦チャンピオンシップを制して一皮剥けた感のあるA・モレスモ(フランス)は、S・ティエンティエンと対戦し、4-6, 6-2, 6-2の逆転で勝利し、第1試合で勝利を決めていたM・ピアース(フランス)に続いて、2回戦に駒を進めた。
昨年王者R・フェデラー(スイス)から勝ち星を挙げた数少ない選手の1人であるガスケは、初戦でT・ハース(ドイツ)に2-6, 5-7, 2-6とまさかの初戦敗退に終わった。ガスケは昨年後半、肘の怪我のためにツアーを離脱し、今年に入ってからもドーハ、シドニーと2戦連続で初戦敗退に終わっていた。
一方、勝利したハースは今年、復調の兆しを見せており、全豪オープン前哨戦のクーヨン・クラシック1回戦でフェデラーを下すなど、今大会に向けて万全の体制で臨んでいただけに、嬉しい勝利となった。
また、ガスケと同じく第1試合に登場したモンフィスは、L・オルナ(ペルー)に4-6, 5-7, 1-6のストレートで土を付けられ、昨年に続く2回戦進出を逃した。モンフィスは開幕戦のドーハで決勝まで進んでおり、今季トップ集団に躍り出てくる筆頭と目されている。
男子フランス勢が次々と姿を消す中、ロッド・レーバー・アリーナの第2試合に登場したフランス女子ナンバーワンのモレスモは、中国のティエンティエンを逆転で下し、2回戦に駒を進めた。大舞台での弱さが指摘されるモレスモだが、昨年末に待望のビッグタイトルを手にし、自信を付けた。四大大会では唯一となる決勝進出を1999年の全豪オープンで果たしているだけに、今大会での四大大会初制覇に期待がかかる。
その他の試合では、男子で、第6シードのG・コリア(アルゼンチン)がV・ハネスク(ルーマニア)に苦戦を強いられ、6-4, 1-6, 4-6, 6-2, 6-1のフルセットの末勝利を収めた。また、第12シードのD・フルバティ(スロバキア)も3-6, 4-6, 6-2, 6-1, 6-3でO・マラチ(オーストリア)を下している。女子では、第21シードのA・イバノビッチ(セルビア・モンテネグロ)がS・ペリー(アメリカ)を6-4, 6-4で、第31シードのG・ドゥルコ(アルゼンチン)がM・アニ(エストニア)を6-0, 7-6(0)でそれぞれ退けている。
日本勢では、第1試合で浅越 しのぶ(日本)が勝利を決め2回戦に進んだが、藤原 里華(日本)はI・ベネソバ(チェコ共和国)と対戦し、6-2, 1-6, 5-7の逆転で惜しくも敗れている。
(2006年1月17日)