パリパラリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)の車いすテニスは6日、女子シングルス決勝が行われ、第2シードの上地結衣が第1シードのD・デ フロート(オランダ)を4-6, 6-3, 6-4の逆転で破り、同種目初の金メダルを獲得し今大会の単複を制する快挙を達成した。
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両者は63度目の顔合わせでありデ フロートの46勝16敗。直近では芝大会の決勝戦で対戦しており、上地が7-5, 6-3のストレート勝ちを収めている。なお、クレーコートに限ると過去に12度対戦しているが、上地はわずか1勝しかできていない。
30歳で世界ランク2位の上地がパラリンピックに出場するのは4大会連続4度目。2016年のリオデジャネイロ大会ではシングルスで銅メダル、2021年の東京大会ではシングルスで銀メダル、ダブルスで銅メダルを獲得。今大会のダブルスでは田中愛美とのペアで悲願の金メダル獲得を成し遂げており、単複制覇を目指す。
今大会は1回戦で世界ランク32位のM・ヴェンター(南アフリカ)、2回戦で同21位のK・シャストー(フランス)、準々決勝で第6シードのチュー・ゼンゼン(中国)、準決勝で第3シードのA・ファン クート(オランダ)を下し決勝に駒を進めた。
一方、世界ランク1位の絶対女王デ フロートは東京大会でシングルス初の金メダルを獲得。2大会連続での優勝を目指す今大会では1回戦で同26位のK・クルーガー(ドイツ)、2回戦で同24位のM・ジクリ(イスラエル)、準々決勝で同19位のグオ・ルウヤオ(中国)、準決勝で第4シードのジン・ワン(中国)を退け決勝に進出した。
この日の第1セット、先に3度のブレークに成功しゲームカウント4-1とリードした上地。しかし、ここからデ フロートに反撃を許すと一気に5ゲームを連取され先行される。
続く第2セット、開始からブレークを奪い合う展開となるも上地が第8ゲームでサービスキープ。直後の第9ゲームで5度目のブレークを果たしセットカウント1-1に追いつく。
そしてファイナルセット、互いに3度ずつブレークを奪い合うとゲームカウント5-4で迎えた第10ゲームで上地が試合を決めるブレークを果たし、熱戦の末に金メダル獲得を決めた。
なお、5日に行われた女子ダブルス決勝では第2シードの上地/ 田中ペアが第1シードのデ フロート/ ファン クートペアとの死闘を4-6, 7-6 (7-3), [10-8]の逆転で制し、日本女子初の金メダルを獲得する快挙を達成。上地は今大会の単複を制覇した。
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