Vol.6トッププロの最新技術 ここを盗め! フォアハンド編 上巻
ラケットを立てるテイクバック A
ムダな動きを極力避けるのがポイント
ラケットを立てるテイクバックを取り入れるには、前ページで解説した以外にもいくつかポイントがあるが、すべてに共通しているのは、「ムダな動きを排除し、できるだけシンプルにテイクバックする」ことだ。
重要なのは、いかに面を安定させて、最小限のテイクバックから効率良くインパクトにつなげていくかという部分なので、シンプルかつ小さな引きから強いボールを打てるというのが理想となる。また今のプロの世界で、それをもっとも体現しているのが、サフィンやナダルと言える。
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ラケットを立てないタイプのテイクバックでは、面を下に向けながら引くのが基本と解説してきたが、ラケットを立てる場合にはそれが「面を外に向ける」という形に変わる。連続写真を見てもらえばわかるが、面を外に向けながら引いていけば、スウィング開始時には自然に面が下に向くため、下を向けて引いたときと同じ結果になるのだ。 |
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テイクバックでいちばんやってはいけないのは、面を上に向けて引くことで、そうするとインパクトの面が非常に不安定になってしまう。そしてラケットを立てる場合も、先から(ラケットヘッド先行で)引くと、イラストのように面が上を向く結果になりやすいので注意が必要だ。ヘッドからではなく、肘から引くように意識したほうが面を安定させやすい。 |
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テイクバックでこのようにラケットヘッドが前を向く選手は、肘先行で引いていくタイプだ。こうすると、ラケットの引きが小さいわりに肘の動きが大きくなるため、面を安定させながら強く叩くというのに適している(そのためハードヒッターにこのタイプが多い)。 |
A.ロディックの肘から引いたテイクバック
ロディックは典型的な肘から引いていくタイプ。肘から引くことは、上体のひねりを大きくする効果もあり、そのためスウィングも非常にダイナミックになっているが、ラケット面の動きはコンパクトで安定感もある。また、ラケットよりも肘がループするような形になるが、それは意識的に行なう必要はなく、肘から引くことだけ意識すればOKだ。
M.サフィンのリターンでのラケットを立てたテイクバック
こちらはラケットを立てるテイクバックからのリターンの例。4の時点でテイクバックが完了し、非常にコンパクトなスウィングからボールをしっかりと叩いている。また、2や3の状態から打ちにいくこともできるため、さらにスウィングをコンパクトにすることが可能で、これもラケットを立てて引くことの大きなメリットのひとつと言える。
(テニスジャーナル 2005年6月号)
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