女子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/大阪・モリタテニスセンター靱、ハード、WTA250)は18日、シングルス準々決勝が行われ、予選勝者で世界ランク188位の
伊藤あおいがラッキールーザーで出場した同118位の
E・リス(ドイツ)を6-7 (8-10), 6-2, 6-3の逆転で破り、ツアー大会初出場でのベスト4進出を果たした。試合後のオンコートインタビューでは「すごいうれしいんですけど、ただでさえ無い体力がゼロになりました」と語った。
>>【動画】伊藤あおい ツアーベスト4進出の瞬間<<>>伊藤 あおい、齋藤 咲良ら ジャパンOP組合せ<<20歳の伊藤は今大会に予選から出場。2試合に勝利してツアー大会本戦初出場を決めると、本戦1回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク158位の
S・ケニン(アメリカ)、2回戦では第8シードの
E・コチャレット(イタリア)を下し、ツアー大会初出場での8強入りした。
準々決勝の第1セット、伊藤は第5ゲームで先にブレークを許すもフォアハンドのスライスやロブ、ドロップショットなど伊藤の代名詞ともいえるプレーにリスが“ハマり”、サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでセットポイントを凌ぐ粘りを見せブレークバック。タイブレークではミニブレークの奪い合いとなるなか、リスにこのセット4度目のセットポイントを決められ追いかける展開となる。
第2セット、第3・第5ゲームでブレークに成功しゲームカウント5-1とリードした伊藤だが、5-2となった時点で雨が降り始め、約40分にわたり中断した。再開後の第8ゲーム、伊藤はサービング・フォー・ザ・セットをキープしセットカウント1-1に追いついた。
ファイナルセット、流れを掴んだ伊藤は第1ゲームでいきなりブレークに成功すると、第3ゲームではスライス主体だったフォアハンドを一転させ、攻撃的なショットを叩き込み2度目のブレークを奪う。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームで1つブレークを返されたものの、直後の第9ゲームでブレークし、ツアー初出場での4強入りを決めた。
試合後のオンコートインタビューで伊藤は「すごいうれしいんですけど、ただでさえ無い体力がゼロになりました。次の試合は8ゲーム取るのを目指して頑張ります」とコメント。
会場に駆け付けたファンに対しては「いつもありがとうございます。こんなにへにょへにょなプレーですけど、見に来てくださって、本当に…物好きだなと(笑)。ありがとうございます」と語った。
準決勝ではワイルドカード(主催者推薦)で出場している18歳で世界ランク179位の
齋藤咲良か予選勝者で同150位の
K・ビレル(オーストラリア)のどちらかと対戦する。
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