26日に開幕するテニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に男子シングルス第1シードとして出場する
J・シナー(イタリア)が23日に記者会見に登場。禁止薬物の陽性騒動が起きている自身の現状について自分の口でコメントした。
>>【徹底解説】シナー禁止薬物騒動<<>>全米オープン 男女シングルス組合せ<<テニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)が20日、今年3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で実施された2度の検査で使用が禁止されている薬物のクロステボルがシナーから低濃度で検出されたと発表。3月から行われた調査の結果、シナーのサポートメンバーがクロステボルが含まれる市販のスプレーを自身に使用した後に、シナーをマッサージしたことで意図せずして皮膚からシナーの体内に禁止薬物が取り込まれたことが認められた。
このことでシナーは数日間の停止処分を受けただけで、これまでツアーに参戦し続けられているが、一部選手からは裁定に疑問の声があげられている。
シナーは20日に声明を出し「私はこの困難で非常に不運な時期をこれで過去のものにします。私はITIAのアンチドーピングプログラムに引き続き従うために、できる限りのことを続けます。また、私の周りにはコンプライアンスに細心の注意を払っているチームがいます」とコメントを掲載していたが、23日には記者会見という場に姿を現して自身の現状を説明した。
「まず、この結果が出て僕自身は安堵している。そして、ここに戻ってこれてよかった。素晴らしい街だし、テニスをするには素晴らしい場所だ。できる限り楽しんで、いい大会にしたい。長い道のりだったんだ。もう何ヵ月もこの問題に対処しなければならなかった。僕が話しているのがどれくらいの期間なのか、みんな知っていると思う。もちろん、結果を踏まえて決断しなければならないこともある。このプロセス全体を通して尊重しなければならない日付があるから、いつ出るか、いつ出ないかは選べないんだ」
「もちろん、グランドスラムの前にリリースが出るというのは理想的ではない。でもね、自分の中では、何も悪いことはしていないと思っているんだ。もう何ヵ月も、頭の中でこのことを考えながらプレーしてきたけど、本当に何も悪いことはしていないと、自分自身を思い出すことができる。アンチドーピングのルールは常に尊重しているし、これからも尊重するつもりだ」
「心の中では、前にも言ったように最終的に結果が出たことを喜んでいるよ」
「もちろん心配はしていた。僕にとっては初めてのことだったし、願わくばこのような状況、ポジションになるのはこれが最後だと思いたい。僕はいつも、とてもとても注意深くプレーしている選手なんだ。コート内でもコート外でもフェアな選手だと信じている。だからこそ、心配だったんだ。」
「陽性反応が出た選手はみな同じプロセスを経なければならない。近道もなければ、異なる治療法もない。僕がプレーを続けた理由は、今説明した通りだ。他の選手たちがフラストレーションを感じているのはわかる。でも、出場停止になったのは、それがどこから来たのか、どんな物質なのかを正確に知らなかったからかもしれない。僕らはすぐにそのことを知り、何が起こったのかも知っていた。僕は2、3日の出場停止処分を受けた。練習も何もかもできなかったんだ」
最後にシナーはこう会見を締めくくった。
「僕の評判や世間の評価については今にわかるだろう。これは、僕にはどうしようもないことだから。だから、様子を見てみよう」
シナーは大会2日目の27日にセンターコートのアーサー・アッシュ・スタジアムで1回戦を戦う。相手は世界ランク140位の
M・マクドナルド(アメリカ)となっている。
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