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ジョコ、ナダル戦に言及「負けはしたけど…」

ノヴァーク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル
(左から)ジョコビッチとナダル
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は28日(日本時間29日)、男子シングルス1回戦が行われ、第1シードで昨年王者のN・ジョコビッチ(セルビア)がワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク142位のPH・エルベール(フランス)を6-4, 7-6 (7-3), 6-4のストレートで破り、20年連続20度目の初戦突破を果たした。試合後の会見では前日行われた第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)vsR・ナダル(スペイン)の一戦を会場で観戦したことについて「彼(ナダル)のプレーはとてもよかった」と語った。

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大会2連覇と4度目の優勝を狙う世界ランク1位のジョコビッチ。今季はこれまでマッチ14勝6敗、獲得タイトルは0という状況で全仏オープンを迎えた。

この試合、ホームの声援を受けるエルベールに対し、ジョコビッチはラリー戦から勝機を見出していくと、第1セットは1度もブレークポイントを与えることなく先行する。第2セットは序盤からブレークの奪い合いとなるなかタイブレークに突入。先にミニブレークに成功したジョコビッチはそのリードを守り切りセットカウント2-0と勝利に王手をかけた。

第3セット、互いに決め手を欠きブレークできず終盤へ。サービスゲームでジョコビッチはファーストサービスが入ったときに94パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどわずか3ポイントしか落とさない完璧なゲームを披露する。リターンゲームでは5-4で迎えた第10ゲームでこのセット初めてのブレークに成功し勝利。2時間31分で初戦突破を決めた。

試合後の会見でジョコビッチは記者から現地時間前日の夜に行われたズベレフvsナダルの試合を会場で生観戦したことに聞かれ、その理由を明かした。試合はズベレフがストレート勝ちをおさめたがナダルも随所に好プレーを見せた一戦となった。

「そうだね。彼(ナダル)のプレーはとてもよかったと思う。ローマやバルセロナでのプレーと比べると、彼は本当に素晴らしいプレーをしたと思う。ストレートで負けはしたけど、もっと高いレベルでプレーしていた。第2、第3セットは本当に接戦だった。この2セットのうち1セットは取れたはずだ」

「そうしたら、もしかしたら試合は違う方向に進んでいたかもしれない。しかし、彼はドロー的に少し不運だった。ズベレフはローマで優勝して絶好調で、サーブも冴えていた。サーシャ(ズベレフ)といきなり対戦するのは難しいよ。でも、見ていて素晴らしかったよ。イガ(シフィオンテク)もいたし、アルカラスもいた。僕らはみんな、その雰囲気を見たかったんだと思う。最後の瞬間かもしれない。でも、僕はそうは見えなかったよ」

ナダルは明言は避けているものの、今大会が最後の全仏オープン出場であることを示唆していおり、今後の動向が注目されている。

勝利したジョコビッチは2回戦で世界ランク63位のR・カルバレス バエナ(スペイン)と対戦する。カルバレス バエナは1回戦で同91位のC・レスティエンヌ(フランス)を下しての勝ち上がり。

同日には第7シードのC・ルード(ノルウェー)や第11シードのA・デ ミノー(オーストラリア)、第13シードのH・ルーネ(デンマーク)らが初戦突破を果たしている。

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