男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は13日にシングルス準決勝が行われ、第2シードの
J・シナー(イタリア)は第12シードの
S・チチパス(ギリシャ)に4-6, 6-3, 4-6のフルセットで敗れ準決勝敗退となり、同大会初の決勝進出を逃した。
>>【動画】シナーが誤審でブレークを逃した場面<<>>ルード、チチパスらモンテカルロMS組合せ<<世界ランク2位で22歳のシナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で自身初となる四大大会制覇を達成。その後は2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)と先月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)でも優勝を果たした。
今大会は初戦の2回戦で同27位の
S・コルダ(アメリカ)、3回戦で同25位の
J・シュトルフ(ドイツ)、準々決勝で第7シードの
H・ルーネ(デンマーク)を下し、2年連続2度目の4強入りを果たした。
同12位のチチパスとの顔合わせとなった準決勝の第1セット、シナーは第3ゲームでブレークを奪われ先行される。それでも第2セットでは、ファーストサービス時に74パーセントの確率でポイントを獲得しチチパスにブレークを許さず、自身は第2ゲームでブレークに成功し1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、シナーは第1ゲームでブレークを果たしいきなりリードを奪う。しかし第5ゲーム、シナーがブレークポイントを握った場面でチチパスのセカンドサービスを返球したシナーがその後のストロークをミスしこのポイントをしのがれる。シナーはこのセカンドサービスがフォルトであったと主審に告げるもプレーを止めずに続けてしまったため、ポイントはそのままチチパスに入った。
機械によるチャレンジシステムが採用されていない今大会だが、中継で流れた機械映像ではチチパスのサービスがフォルトであったことが映された。本来はチチパスのダブルフォルトによりシナーが2ブレークアップとなっていただけに大きな誤審となった。
結局このゲームはチチパスがキープ。さらにシナーは直後の第6ゲームから右脚に痙攣を起こしはじめ、第7ゲーム終了後にメディカルタイムアウトを取り治療。しかし、シナーは本来のプレーをすることができずチチパスに第7ゲームから4ゲームを連取され、2時間40分で力尽きた。
試合後の会見でシナーはファイナルセット第5ゲームの判定についてコメントした。
「これはもう起こってしまったことだ。何もできない。もう過去のことだからね。これを受け入れるのは難しいよ。なぜなら僕は一時素晴らしいテニスをしていたからね。良いプレーをしていたんだ。戦術的にはすべてが正しい方向に進んでいた」
「不幸にも幸運にも、誰にでも間違えはある。僕だって間違えることはある。それでこうなったんだよ。その後、痙攣を起こしたんだけど、これはおそらく脳の神経に影響を及ぼした結果なんだ。その後もプレーするのは簡単なことではないけれど、ベストを尽くしたよ」
「ステファノス(チチパス)はレベルを上げてきたけれど、流れが変わるとこうなる。これがテニスの面白いところだね」
一方、勝利したチチパスは決勝で第8シードの
C・ルード(ノルウェー)と対戦する。ルードは準決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を下しての勝ち上がり。
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