男子テニスのハッサン2世グランプリ(モロッコ/マラケシュ、レッドクレー、ATP250)は7日、シングルス決勝が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用して出場している元世界ランク6位の
M・ベレッティーニ(イタリア)が世界ランク64位の
R・カルバレス バエナ(スペイン)を7-5, 6-2のストレートで破り、2022年6月のシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)以来となるツアー8勝目をあげた。
>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスらモンテカルロMS組合せ<<27歳で現在世界ランク135位のベレッティーニは昨年8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で足首を負傷し途中棄権。その後のシーズンを欠場した。今シーズンに入ってもしばらくリハビリを行っていたが、3月のアリゾナ・テニス・クラシック(アメリカ/フェニックス、ハード、ATPチャレンジャー)で復帰を果たすと、いきなり準優勝という成績を残した。
その後、ツアー復帰戦となった先月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では初戦で
A・マレー(イギリス)にフルセットの熱戦の末に敗退。
それでも今大会では、1回戦で第6シードの
A・シェフチェンコ(カザフスタン)を下し今季ツアー初白星を飾ると、2回戦では同73位の
J・ムナル(スペイン)、準々決勝で第4シードの
L・ソネゴ(イタリア)、準決勝では第7シードの
M・ナヴォーネ(アルゼンチン)を下して決勝進出を決めた。
決勝戦、ベレッティーニは5本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに74パーセントの確率でポイントを獲得。カルバレス バエナに8度のブレークポイントを与えたものの1度のブレークに抑えると、リターンゲームでは7度のブレークチャンスを創出し、そのうち4度ブレークに成功。1時間46分で復帰後初のツアー制覇を達成した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはベレッティーニのコメントが掲載されている。
「まず、チームに感謝したい。この2、3年はタフな時期だったけど、彼らのおかげでそれを乗り越えることができた。僕の体はプレーすることを許さなかった。だから、僕がここにいるのは(彼らの)おかげだ。カムバックを可能にしてくれたすべての人たちにも感謝したい。友人、家族、けがをして悲しかったとき、もう無理だと思ったとき、ずっと一緒にいてくれた人たち、本当にありがとう」
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