男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は8日、シングルス2回戦が行われ、第16シードの
B・シェルトン(アメリカ)がワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク81位で18歳の
J・メンシク(チェコ)を4-6, 6-3, 6-4の逆転で破り、自身より年下の選手から初白星を挙げるとともに初戦突破を果たした。
>>大坂 なおみvsサムソノヴァ 1ポイント速報<<>>ジョコビッチ、アルカラスらBNPパリバOP組合せ<<今季、1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)と先月のダラス・オープン(アメリカ/ダラス、室内ハード、ATP250)で4強入りしている21歳のシェルトン。
BNPパリバ・オープンに出場するのは2年連続2度目。初出場となった昨年大会では1回戦で
F・フォニーニ(イタリア)を下し大会初白星を挙げて初戦突破を果たすも2回戦では第4シードの
T・フリッツ(アメリカ)にフルセットの末に敗れた。
シード勢は1回戦免除のため初戦となった2回戦、先月のカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)でツアー大会初の準優勝を飾るなど大躍進を遂げている18歳のメンシクと顔を合わせた。
この日の第1セット、互いに1度ずつブレークを奪い迎えた第9ゲーム、メンシクにブレークポイントを握られたシェルトン。最後は自身のボールをネットにかけブレークを許し先行される。
続く第2セット、両選手ともにブレークポイントを与えずサービスキープを続け終盤へ。すると第8ゲーム、2度のブレークチャンスを握ったシェルトンが強烈なフォアハンドショットを決めブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームをラブゲームでキープし1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、第5ゲームで40-0としブレークチャンスを握ったシェルトン。最後はメンシクのボールがアウトとなりブレークに成功。サービスゲームではファーストサービスが入ったときに94パーセントの高い確率でポイントを獲得しブレークポイントを与えず、2時間で勝利した。
2002年生まれのシェルトンはこれまで年下の選手相手に勝利できておらず、過去4戦全敗を喫していたが今回初勝利。
昨年のナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)2回戦で2003年生まれの
C・アルカラス(スペイン)に、昨年のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)1回戦で同じく2003年生まれの
H・ルーネ(デンマーク)に、昨年のムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)とアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)の初戦で2005年生まれの
シャン・ジュンチェン(中国)に敗れていた。
大会公式サイトはシェルトンのコメントを掲載し「第1セットのあと、試合がまだ終わっていないことはわかっていたし、逆転するためには、ほんの小さなチャンスが必要だった。そして、それを実現するために、適切な場面で実行することができた」と語った。
勝利したシェルトンは3回戦で第22シードの
F・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。セルンドロは2回戦、世界ランク51位の
A・シェフチェンコ(カザフスタン)が6-2, 3-1の時点で棄権したため勝ち上がりを決めた。
同日には第2シードのアルカラス、第3シードの
J・シナー(イタリア)、第5シードの
A・ルブレフ、第6シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第10シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)らが3回戦に駒を進めた。
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