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「最高の気分」ゾーン状態だったと告白

テイラー・フリッツ
8強入りを果たしたフリッツ
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は21日、男子シングルス4回戦が行われ、第12シードのT・フリッツ(アメリカ)が昨年準優勝で第7シードのS・チチパス(ギリシャ)を7-6 (7-3), 5-7, 6-3, 6-3で破り、大会初のベスト8進出を果たした。試合後の会見では「最後の方はほとんどトランス状態だった」とゾーンに入っていたことを明かした。

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世界ランク12位で26歳のフリッツは今大会、3回戦で同67位のF・マロジャン(ハンガリー)を逆転で下し2年ぶり2度目の16強入り。一方、同7位で25歳のチチパスは同79位のL・ヴァン・アッシュ(フランス)を破り4年連続5度目のベスト16進出を決めた。

この日の第1セット、第1・第2ゲームで互いに2度ずつブレークチャンスを掴むも活かせず。その後は両者、安定したサービスゲームを展開しタイブレークに突入。一気に集中力を上げたフリッツが2度のミニブレークに成功。最後は強烈なフォアハンドウイナーを沈め先行する。

続く第2セット、第1セット同様、互いに安定したサービスゲームを展開し終盤へ。迎えた第11ゲーム、自身のミスからブレークポイントを握られたフリッツはネット際のボレーがアウトとなりブレークを許す。直後の第12ゲームではブレークバックのチャンスを得るも活かせず、1セットオールに追いつかれる。

そして第3セット、第2ゲームでブレークに成功したフリッツだが直後の第3ゲームでブレークバックを許す。それでも第6ゲーム、粘りのプレーでブレークチャンスを握ったフリッツは強烈なリターンエースを決めブレークに成功。その後のサービスゲームをキープしセットカウント2-1と勝利に王手をかける。

第4セット開始直前、今大会の1回戦で左足首を痛めていたフリッツはメディカルタイムアウトを取る。再開後、序盤から足首を気にするフリッツだがサービスキープを続けると第7ゲームでブレークに成功。最後はネット際の攻防を制しボレーを沈めた。流れを掴んだフリッツは第9ゲームで2度目のブレークを奪い、3時間1分の熱戦を制した。

試合後の会見では「本当にハッピーだよ。最初から最後まで、本当にいいプレーができたと思う。特に、あの終わり方は最高だった。最後の3ゲームは、ほとんどトランス状態だった。いい感じだった。どんなショットを打てばいいのか、どんなボールでも正しい判断ができるようになったんだ。最高の気分だよ。この感覚を味わうのは久しぶりだったから、すごく自信になったよ」とコメントした。

準々決勝では第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦するフリッツ。ジョコビッチは4回戦で第20シードのA・マナリノ(フランス)を6-0,6-0,6-3のストレートで下しての勝ち上がり。

フリッツは11度目の全豪オープン制覇を狙うジョコビッチとの顔合わせについて「正直なところ、僕が何かプレーで変化をつけられることはあまりないと思う。つまり、彼(ジョコビッチ)と対戦するとき、自分のやっていることを変えたり、戦略を変えたりする理由がないんだよ。何年も対戦してきた中で、一進一退を繰り返してきた相手もいると思う。勝つかもしれないし、負けるかもしれない。僕らの間では、ゲームプランに多くの調整を加え、多くのことを変えてきた。でも、ノヴァークとは一方的だったんだ。彼は毎回、僕とほとんど同じプレーをしているように感じるんだ」と語った。

フリッツは対ジョコビッチ0勝8敗と大きく負け越しており、セット1つしか獲得できていない。最後に対戦した昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準々決勝では1-6,4-6,4-6のストレート負けを喫している。

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